「W-ZERO3的PIM活用法」を考えてみた短期集中ロードテスト(3)

» 2006年03月01日 21時39分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 前回の料金編(2月13日の記事参照)で、いろいろとご指摘をいただきましたので、今回はまずお詫びと訂正です。

 前回の記事で「ネット25は最大64Kbps」と書いてしまったのですが、正しくは128Kbpsパケットも利用可能です。128Kbpsに対応したことは把握していたのですが、128Kbpsパケットでは接続できない初代京ぽん「AH-K3001V」(2004年5月の記事参照)を長く使っていた筆者は、ついつい「ネット25は32Kbpsパケットとフレックスチェンジ」という意識が強くなっていたのです。この場を借りてお詫びさせて頂きます。

 ただネット25は、ウィルコムEメールやライトメールが従量料金になってしまうこともあり、データカード以外ではあまりお勧めできない点に変わりはありません。もちろん「携帯電話とPHSの2台持ちなので、ウィルコムEメールもライトメールもまったく使わない」というのなら話は別です。

WebのPIMサービスをW-ZERO3で使ってみると

 さて本題です。筆者はW-ZERO3を購入する前から考えていたことがありました。W-ZERO3はOSがWindows Mobileですから、WindowsとのPIMの連携はお手のものです。筆者のPCにもWindows Mobileと標準で同期できるOutlookがインストールされていますし、今まで利用してきたさまざまなPDAから引き継がれたアドレス帳も保存されています。

 しかしキーボードを備え、さらに単体かつ定額でインターネット接続できるのに、同期のためにわざわざPCとケーブル接続するのも面倒だなと思うわけです。W-ZERO3とPCの同期に利用するActiveSyncの4.x系が、無線LANでの同期をサポートしなくなったのも、同期の煩わしさに拍車をかけます。

 筆者は特にグループウェアなどを使う必要はないので、PC側のPIMソフトについてはさほどこだわりはありません。さらに毎日何件も予定が入るようなタイトな生活はしていませんから、多少入力が面倒でもPIMはWebサービスでもかまわないのです。WebサービスならPCとW-ZERO3の両方から利用できるので、同期は不要。課題は「スケジュールの事前通知をどうするか」です。

 そこで少々調べてみると、Yahoo!JAPANのPIMサービスが結構使えそうなことが分かりました。1日のスケジュールをメールで送信するリマインダ機能があり、スケジュールごとの事前通知も、時間を指定して2回メールとして送信できます。メールもHTMLメールとプレーンテキストのメールを別々のアドレスに送信できるので、事前アラーム替わりに十分使えそうです。

 Yahoo!JAPANのPIMサービスは、以前チェックしたときに比べて機能がずいぶん強化されていました。「Yahoo! Calender」に予定と作業が統合されており、スケジュールとToDoを1画面で確認できます。ほかにも良いPIMサービスがあるのかもしれませんが、Yahoo!JAPANは既にアカウントを持っていますし、機能的に不満もありません。筆者のほぼ希望通りのことができそうなので、当面はこれを使ってみようと思います。

 リマインダのメールは1日分のスケジュールをウィルコムEメールあてに送り、スケジュールごとの事前通知はウィルコムEメールとau端末あてに送信するよう設定しています。これならメールを受信できなくて事前通知に気が付かないようなこともなさそうです。

 W-ZERO3のブラウザのトップページも「Yahoo!Calender」に設定しているので、Webアクセスのたびにスケジュールが目に入ります。またPC用サイトにアクセスすることにはなりますが、画像が少ないため2xパケットでもストレスなくアクセスできます。まだ使い始めたばかりですが、実用的に使えそうな印象です。

Photo Operaブラウザでアクセスしたスケジュールの月間一覧表示。さすがVGA対応で、十分に実用的な表示が可能です。左にはToDo(作業)の一覧も同時に表示されます


Photo 16時からのスケジュールに対して2時間/30分前に事前通知メールを設定しておくと、2時間5分前と35分前にメールが届きました。題名にスケジュール名と開始時間が含まれるので、メール一覧を見るだけでスケジュールの概要を把握できます
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短期集中ロードテストとは

 ITmediaのライターが、普段使いの携帯電話の模様をレポートする連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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