ドコモが16万増、ボーダフォンは1万増に止まる〜2月契約者数

» 2006年03月07日 15時59分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 電気通信事業者協会(TCA)は3月7日、携帯電話/PHSの2006年2月の契約者数を発表した。携帯電話契約数は33万4700増えて、9076万7700となった。

グループ名 2006年2月純増数 累計
ドコモ 16万2300 5065万8500
au(KDDI) 27万5100 2206万7000
ツーカー −11万4900 289万5700
ボーダフォン 1万2200 1514万6500
Photo 各キャリアの単月の純増数

 2月の純増シェアトップはau。27万5100の純増と、ドコモを押さえて純増シェアトップに立っている。ただしツーカーが11万4900と大幅に純減しているのも相変わらず。KDDIグループ全体で見ると16万200の純増となっており、これはドコモの純増数である16万2300をわずかに下回った。

 ボーダフォンは2006年に入ってから成長が鈍化した。2005年12月には6万を超える純増を記録していたが、2006年1月は1万7600、2月も1万2200の純増。2月は1月よりも携帯契約全体の純増数が増えているにも関わらず、ボーダフォンは伸びが落ち込んでおり、いまひとつ振るわない状況が続いている。

グループ名 単月シェア 累計シェア
NTTドコモ 48.5% 56%
au(KDDI) 82.2% 24%
ツーカー −34.3% 3%
ボーダフォン 3.6% 17%
Photo 各キャリアの単月シェアの推移

3G率が50%を超える

 ドコモの3G契約(FOMA)は、82万8400の増加。1月に先行していたauの3G携帯電話数を抜いたが、2月はさらにその差を広げた。FOMAユーザー数の累計は2200万を超えており、3G率は43%となっている。

 3Gへの移行を積極的に推進するとうたうボーダフォンは、2月は約20万増。PDCが約18万の減少で、順調に移行が進んでいる状況がうかがえる。3G率は現在、18%。なお、3キャリアの3G契約数を合計すると4591万0800となり、携帯全契約数の過半数を占めている。

グループ名 2006年2月純増数(3G) 累計(3G) 3G率
ドコモ 82万8400 2201万5000 43%
au(KDDI) 30万9300 2115万9600 96%
ボーダフォン 19万5200 273万6200 18%

auのカメラ端末が2000万突破、ムービー端末も突破間近

 auのカメラ端末が、2000万を突破した。ボーダフォンのカメラ端末も1299万と、1300万突破間近に迫っている。またauのムービー端末が1977万と、こちらも2000万突破が間近。なお、ボーダフォンのWeb対応機台数(3Gについては契約数)は今月も1600純減して、1283万4100となった。2006年に入ってからは、小幅ながら減少が続いている。

キャリア カメラ ムービー アプリ GPS 着うた Web
NTTドコモ 4060万 非公開 3480万 非公開 非公開 4589万7000
au 2018万 1977万 1646万(BREW) 1718万 1979万(うち着うたフル632万) 2010万5400
ボーダフォン 1299万5100 817万7800 1102万9100 非公開 非公開 1283万4100
*「ムービー」は撮影した動画をメールで送信できる端末を指す。「Web」はボーダフォン2Gは対応機種台数、ドコモとau、ボーダフォン3Gは契約数。ドコモのカメラ付き端末の台数は、ドコモが発表したカメラ付きPDC端末の契約数とFOMAの契約数を合わせた数を表記

ウィルコムは6万増〜安定した伸び

 ウィルコムは約6万5000の純増を記録。2005年12月と2006年1月に8万を超える伸びを達成しており、それよりはやや落ち着いたものの、依然高い水準で数字を伸ばしている。

 ほかのPHSキャリアは契約者を落としている。PHS撤退を発表したドコモは3万2100の純減。アステルグループも、東北インテリジェント通信が100の純減、YOZANが1600の純減となっている。PHS全体の契約数は増えており、2月は3万1100の増加となった。

グループ名 2005年2月純増 累計
ウィルコム 6万4900 379万6100
ドコモ −3万2100 82万1700
アステルグループ −1700 3万1000
累計 3万1100 464万8800

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