携帯で狩りを! 「モンスターハンター」アプリでもお肉を焼けますか?モバイルコンテンツ・プチレビュー

» 2006年03月08日 14時47分 公開
[大戸島さんじゅうご,ITmedia]

 広大なフィールドで「狩る」か「狩られる」かという厳しいルールの下、自らの腕だけを信じて戦いに挑む「モンスターハンター」の世界。戦うだけではなく、生きのびるためにはハンターとしての知識や技術も持ち合わせている必要がある――。

 倒したモンスターから生肉を得て焼いたり、釣りをしたり、採取、発掘をしたりと、戦い以外の要素もふんだんに盛り込まれた「モンスターハンター」シリーズは、“ネットワークモード”でオンラインでも遊べるとあって今最も注目度の高いゲームの1つではないだろうか。最新作もPSP版である「PORTABLE」と、さらに続けてPS2版の「モンスターハンター2(dos)」が発売されており、その世界を広げている。

 そんな中、2月初旬からは携帯向けコンテンツとして「モンスターハンターi」のサービスも開始された。スタート時には「森と丘」のマップのみが配信されていたが、3月には体力を消耗する過酷な「砂漠岩地」や濃い霧で覆われた「沼地」のバージョンも追加されている。PS2版などと同じように、狩りをしながら生きのびていくゲームアプリだ。

 携帯ゲームだけに、手軽な初心者向けだろうということでチャレンジしてみた。新米ハンターが、どこまでやれるのか……。

Photo (C)CAPCOM 2006
コンテンツ名 モンスターハンターi
料金 月額315円
対応機種 900i、901i、902iシリーズ、F702iD
アクセス 「メニューリスト」→「ゲーム」→「アクション」→「モンスターハンターi」

初めての狩り、そしていつのまにかハンターの目的を忘れる

 筆者は初心者ではあるが、実はこのシリーズに全く触ったことがないわけではない。まだ発売前だった「モンスターハンター」をプレイしていた仕事仲間にコントローラを渡され、モンスターの肉を焼かされたことがある。ところが、肉を取り上げるタイミングはイマイチつかめず、焦げた肉を並べてしまった苦い経験を持つ。

 そんな暗い過去はさておき、さっそく最初のクエストから順にこなしていく。ハンターに必要な要素をクエストで覚え、ハンターランクを上げていくと、次々と新しいクエストを村長から紹介されるようになった。しかし、それはさておきキノコや草類を採取したり、魚を釣り上げてこれらを売って収入を得ることに楽しみを見出すように。たまに、こんがり焼けた肉なんかも売ってみると、これが結構いい値段で売れるのだ。なんだか、これだけでも十分面白いぞ。

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 本来、モンスターを狩って、次々とクエストをクリアしていくことこそがハンターとしての務めなのだろうが、モンスター相手に戦っているよりも、釣りで魚と“タイミング勝負”しているほうが面白い。明確な目的がない、というのがゲームのウリでもあるが、さすがにここまでくると目的を見失いすぎかもしれない。

 ここまでプレイして感じたのは、初心者同然の私にとって、このアプリ版はピッタリかもしれないということ。システム的に本編であるPS2版と比べてスッキリとスリムになっており、それでいて要素はしっかりとおさえられている。「モンスターハンター」の世界を損なってはいないのだ。

失敗を重ねることで一人前ハンターとしての階段を昇るのか

 さすがにクエストから離れてばかりもいられないので、モンスターハンターを生業とする者らしく「モンスター討伐系」のクエストに挑むことにした。大人しいアプトノスぐらいなら武器はどんなものでもいいが、さまざまなモンスターと戦うようになると、手持ちの武器の物足りなさに気づくようになる。しっかりとため込んだお金もあることだし、クエストに出る前に武器を新調することにした。

 だが戦いに出て、間違った武器を持ってきてしまったことに気づく。攻撃力だけを考えて武器を作ったところ、“両手持ち”にすることで攻撃力はずば抜けているが、動きが完全に殺されてしまったのだ。なるほど、ちゃんと武器の重さも考えないといけないのね。

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 結局、最初に持っていた武器を強化していくことにした。強化するための素材は、自分で見つけてくる。このシリーズを遊んでいる人にとっては当たり前の要素かもしれないが、キノコや草類の採取、釣りだけでもどっぷりとハマってしまった私にとって、ピッケル片手に採掘するのが楽しくてしょうがない。

 釣りや採集、採掘も、きっと私と同じようなところでハマっている人も多いのだろうと考えると、「モンスターハンター」というゲームは本当にプレイヤーに自由を与えているゲームなのだなぁと感心してしまった。

ハンターズギルドでイベントクエストに挑もう

 クエストは村長から紹介されるだけではなく、村長の家からハンターズギルドに接続すると、ここでしか挑めないさまざまなクエストが用意されている。期間限定イベントが並ぶ「イベントクエスト」では、アプリ追加記念と称して「肉焼き大会」なんてものが行われていたりする。ほかにも、レアアイテムが獲得できるかもしれない「コインクエスト」や、VIP会員限定の「VIPクエスト」などというクエストに挑戦することも可能だ。

 アプリ版だけでも、村長のクエストに加えてハンターズギルドのクエストも含めるとかなりのボリュームとなる。これだけでも長い時間遊べるのだろうが、これだけ「モンスターハンター」の世界に触れていると、携帯だけではなくPS2版も遊びたくなってきてしまった。移動時には手軽に携帯電話で、家ではPS2版でもプレイしてみようか。

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