ついに1000万画素へ――携帯カメラ画質で争うSamsungとLGCeBIT 2006(1/2 ページ)

» 2006年03月12日 03時16分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 ドイツ・ハノーバーで開催されている「CeBIT 2006」会場で、韓Samsungブースでもっとも注目を浴びていたのは発表されたばかりの10メガカメラ携帯「SCH-B600」だ。Samsungは先月の「3GSM World Congress 2006」で8メガカメラ携帯「SPH-V8200」(2006年2月14日の記事参照)を披露したばかりだが、わずか1カ月で世界最高を自ら更新したことになる。

Photo SCH-B600の展示ブースの周りは常に来訪者が絶えず、10メガ/1000万画素の画質を実際に試していた
サイズはかなり大ぶり(比較はボーダフォン「702NKII」)。カメラを起動すると沈胴式のレンズが繰り出すのは、同社のハイメガピクセルカメラ携帯ではおなじみのもの

 SCH-B600は韓国向けのEV-DO対応端末で、カメラは最大3648×2736ピクセルの静止画を撮影可能。光学3倍、デジタル5倍のズームとオートフォーカスも備えている。ディスプレイは160万色のTFT2.2インチ、サイズはQVGA。外部メモリにはMMC microを採用、Bluetoothにより外部接続も可能となる。なお本体サイズや重さ、内部メモリ容量などは未公開。

 WordやExcelなどのファイルを閲覧できる「Document Viewer」、名刺などをカメラでOCRスキャンできる「Business Card Scanner」など、最近の同社端末の標準機能も一通り搭載している。またS-DMBに対応したチューナーの搭載や、MP3など各種メディアファイルの再生にも対応している。韓国での発売は2006年4〜5月頃とのこと。

これが10メガピクセル対応の証明だ。カメラの設定メニューでは画総数を1メガピクセル単位で変更できる。右は10メガの画質でボードに書かれた文字を撮影したもの。撮影後は画質サイズが表示される。数色程度の被写体だったためか画質サイズはこの程度
(左)ディスプレイの追従性も悪くない。ただし10メガピクセルの写真撮影した場合、保存まで2-3秒待たされる(右)デジタル放送はS-DMBに対応

8メガ、7メガカメラ携帯も――そんなに投入する意味はあるか

 同社ブースにはほかにも、先月発表されたばかりの8メガカメラ携帯「SPH-V8200」、すでに韓国で発売中の7メガカメラ携帯「SCH-V770」が展示されていた。Samsungはこれによりハイメガカメラ携帯で、7、8、10メガと3つのラインアップを持つことになる。しかし他社を大きく引き離す高画質カメラ携帯を3機種も投入する理由はあるのだろうか?

 説明員によると、3つの端末はそれぞれターゲットユーザーが異なるという。

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