ボーダフォンの3G端末として登場した「804SS」(記事一覧参照)は、日本のキャリア向けとしては初となる韓サムスン電子製の携帯電話。折りたたみ型3G携帯の中で最薄とうたう14.9ミリの薄さながら、マルチメディア機能やPCコンパニオンとしての機能も充実させるなど、スリムさと多機能さを両立させた端末に仕上がっている。
レビューの第1回では、ユーザーインタフェースをチェックしていこう。
→「804SS」レビュー(2):基本スペックと外観
→「804SS」レビュー(3):AV機能
→「804SS」レビュー(4):日本語入力
機能 | 状況 |
---|---|
海外ローミング | W-CDMA/GSM(800・1500・1900MHz) |
日本語入力 | Advanced Wnn |
Vodafone live!FeliCa | × |
QRコード | × |
赤外線通信 | × |
Bluetooth | ○ |
外部メモリ | × |
データフォルダ容量 | 145Mバイト(データフォルダ兼用) |
カメラ(アウト/イン) | 130万画素CMOS(マクロ非対応)/30万画素CMOS |
ディスプレイ | 2.3インチ最大26万色のTFT液晶(透過型) |
マルチアクセス | ○ |
ボーダフォンは、3G端末について世界共通のユーザーインタフェースの採用をを打ち出した時期があり(2004年9月の記事参照)、この時期に開発された端末は操作性にかなりクセがあった。ただし最近では、日本仕様の操作性に戻すメーカーも増えており(2005年4月の記事参照)、“どこまで日本的な操作性で使えるか”が気になるユーザーも多いだろう。
804SSは、日本向け端末としては比較的スタンダードなユーザーインタフェースを採用している。決定キーを押すとメインメニューが表示され、項目を選んで決定キー(サブメニュー内では右キーでも可能)を押すことで階層を移動する。上の階層に戻る操作は、ほとんどの場合クリアキーで行え、終話キーを押すと待受画面に戻る。Webブラウザの「戻る」が左ソフトキーに割り当てられている点は、他のボーダフォン3G端末と異なる部分だ。
メニューはトップメニューと一部のサブメニューがMacromedia Flashで構成されており、複数の動きのあるメニューデザインから選べる。一見シンプルそうに見えるデザインもあるが、Flashであることには変わりなく、いずれもレスポンスが緩慢な感は否めない。
ただし多くのメニューについて、数字キーによるショートカット操作が可能な点が救いになっている。数字が振られていないメニューでも、3行×3列のアイコン構成の場合は位置がそのまま数字キーの1〜9に対応しており、ショートカットの利用でレスポンスがかなりよくなる。利用頻度の高い操作については、数字キーのショートカットを覚えておくと、さほどFlashの影響を受けずに操作できそうだ。
Flashを使用していない部分のメニューはキビキビと動作するので、元々のレスポンスが悪いわけではないと思われる。メニューでFlashのオン/オフを選べるようにしてほしかった。
キー操作のカスタマイズは上キーに対して行える。初期設定では「スピードメニュー」が割り当てられており、「ミニプレイヤー」「ミニアルバム」と名付けられたAVプレーヤーのサブセット機能とデータフォルダを呼び出せる。
キー | 短押し | 長押し |
---|---|---|
左ソフトキー | メール | - |
右ソフトキー | Vodafone live! | Vodafone live!メニュー |
上キー | スピードメニュー(変更可能) | - |
下キー | アドレス帳(前回起動モード) | - |
右キー | 着信履歴 | - |
左キー | 発信履歴 | - |
決定キー | メニュー | - |
メディアプレイヤー/文字キー | ミュージックフォルダ | メディアプレイヤー(前回再生中止曲から再生) |
スイッチボタン | スイッチバー | - |
側面カメラキー | - | カメラ起動 |
側面上下キー | 効果音・キー操作音量 | - |
* | * | マナーモードメニュー |
# | # | マナーモードオン/オフ |
発話 | 全履歴 | - |
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