作品名 | キス・キス・バン・バン(Kiss,Kiss,Bang,Bang) |
監督 | シェーン・ブラック |
制作年・製作国 | 2005年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は、ドジな泥棒ハリーとゲイの探偵ペリーが殺人事件に巻き込まれていくコメディ『キス・キス・バン・バン』。ハリーのあとさき考えない行動が災いして、行く先々でトラブル発生。ハリーの携帯電話が鳴るたびに、死体の数が増えていくのです。
クリスマス間近のニューヨーク。ハリー(ロバート・ダウニーJr.)は、甥っ子に頼まれたプレゼントを盗むため、おもちゃ屋に忍び込んでいました。携帯電話でリクエストを聞きながら、相棒と目当てのフィギュアを探すハリー。しかし、もたもたしているうちに防犯ベルが鳴ってしまい、慌てて外へ逃げ出します。ハリーははベルの音を聞きつけた近所の人に怒鳴られつつ、相棒を見捨てて逃げまくりますが、やがて警察官にまで見つかり、人が集まっている建物へ飛び込みます。
「台本を読んでみて」
何も考えずハリーが入った部屋は、ハリウッド映画のオーディション会場でした。プロデューサーのハーラン(コービン・バーンセン)に言われるまま、ハリーは手渡された台本を読み上げました。その内容とは、探偵が相棒と死に別れてしまうというもの。まさにハリーの今の心境。思わず感情移入して涙さえ溢れ出します。そんなハリーの鬼気迫る演技に、ハーランは一目惚れ。ハリウッド映画の主役としてその場でハリーをスカウトし、ロスへ連れて行くことに。
警察の追っ手から逃れ、俳優としてロスへ行けることになって、ハリーは有頂天。ロスでは、セレブが集まるパーティへさっそく繰り出します。モデル級の美しい女性に囲まれ、ハリーの鼻の下は伸びっぱなし。そんな女優志願の美女たちの中に、なんとハリーの初恋の人、ハーモニー(ミシェル・モナハン)がいました。運命的な出会いにハリーはときめきますが、ハーモニーはそっけなくあしらいます。
ロスに来てハーモニーと再会でき、ウキウキのハリー。ハーランからは私立探偵ペリー(ヴァル・キルマー)を紹介され、一緒に行動して探偵らしい所作を身につけるよう言われます。ハリーはペリーがゲイであることに気付き、無神経に質問をし始めます。
「ゲイ・ペリーと呼ばれているのか?」
ペリーはハリーを不愉快に思い、足手まといになると見抜きますが、割り切って仕事をすることに。ある女性の尾行を頼まれ、車の中から2人で家を見張っていると、そこには死体が……。車を飛ばし、命からがら逃げ出したハリーとペリー。ペリーの苛立ちを逆撫でするように、ハリーの携帯電話が鳴り出します。
「ハーモニーという女に携帯電話の番号を渡したか?」
電話の相手は警察官でした。
「いや、記憶にない……」
ハーモニーとおぼしき女性の死体が発見され、ハリーの携帯電話の番号を持っていたというのです。まさかハーモニーが殺されたのではと、ハリーは青ざめますが警察には嘘をつきます。こうしてわずか数時間で2つの事件に巻き込まれたハリーとペリー。しかし、これだけでは終わらず、ハリーを待ち受けているかのように、続けて殺人が起こります。このままではハリーが怪しまれるばかり。ハリーは真犯人を見つけられるのでしょうか? そして、ハーモニーの行方は?
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