薄さ14.9ミリの3G携帯「804SS」を試す──AV機能編「804SS」レビュー(3)(1/2 ページ)

» 2006年04月28日 23時03分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 薄さ14.9ミリ、重さ約98グラムというスリムなボディの中に、さまざまなハイエンド機能を詰め込んだ「804SS」。レビューの第3回では、音楽機能の実力と使い勝手、動画機能をチェックした。

→「804SS」レビュー(1):ユーザーインタフェース

→「804SS」レビュー(2):基本スペックと外観

→「804SS」レビュー(4):日本語入力

AACの再生に対応、内蔵メモリにアルバム約2枚分を入れられる

 804SSは、3G携帯としては一般的になったMPEG-4フォーマットの動画再生機能や、AACフォーマットの音楽再生機能を備える。外部メモリを搭載していないため、データは内蔵の140Mバイトメモリに保存することになる。一般的なビットレート(96〜128Kbps程度)の音楽ファイルならアルバム1〜2枚分は保存可能だ。

 PCからのファイル転送はUSBケーブルで接続し、付属の「PC Studio」内の「ファイルの管理」機能を利用して行う。ExplorerやiTunesなどからドラッグ&ドロップでコピーできるが、USBがバージョン1.1なので転送速度はお世辞にも高速とはいえない。

Photo 128Kbpsでエンコードした音楽ファイルをアルバム2つ分、22曲保存したところ。メモリの消費量は92Mバイト程と、まだ余裕がある

 音楽再生は、「メディアプレイヤーによる再生」「ミニプレイヤーによる再生」「データフォルダからの再生」の、大きく3通りがある。データフォルダからの再生でもメディアプレイヤーが起動するのだが、音楽ファイルの扱いが少々異なるのであえて別扱いにした。それぞれの違いは以下のようになる。

 なお音楽再生中の音声/メール着信時の挙動やマルチタスク動作に関しては既にレビューで触れているところもあるので、そちらも参考にしてほしい。

「804SS」の音楽機能
再生方法 起動方法 プレイリスト フォルダ機能 連続再生 レジューム再生 リピート/ランダム再生 マルチタスク
メディアプレイヤー メディアプレイヤーボタン(もしくはメニュー→メディアプレイヤー→ミュージック) × 前回停止した曲の先頭から 1曲リピート/全曲リピート/ランダム
ミニプレイヤー 上キー(初期設定時) × × 全曲リピート/ランダム ×
データフォルダから再生 メニュー→データフォルダ→メロディ&ミュージック→任意のファイル/フォルダ ×(登録のみ可能) × × × △(スイッチバーからの起動は不可)

 音楽ファイルはフォルダを自由に作成し、フォルダ内にコピーできる。ただしフォルダが反映されるのはデータフォルダからの再生時のみ。データフォルダからの再生では連続再生ができない制約があり(1曲ずつ停止する)、フォルダ機能はあくまでファイル管理用という位置付けだ。

Photo 音楽ファイルはフォルダを作成して、フォルダ内に保存することも可能。ファイル名の変更やフォルダ間の移動といった作業もPCから行える
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年