「音楽を強く打ち出したい」――ドコモ新機種の狙いは(2/3 ページ)

» 2006年05月11日 22時08分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 「WMAに対応するのは、携帯として国内初になると思う。PC向けインターネット上で提供される豊富な音楽配信サービスと連携が可能になる」(前田氏)。ドコモの調査によれば、WMAに対応したミュージックストアは、現時点で16サイト。一部機種がサポートするSD-Audioに対応したサイトも「MOOCS」が1つあるので、17サイトで提供される楽曲を携帯で持ち運べる。

 ほかにも、全機種が1Gバイト以上の外部メモリに対応するなど、音楽面での機能向上を着々と進めているという。特に「SH902iS」は2Gバイトの外部メモリに対応しており、かつ音楽連続再生も22時間まで可能だ。このほか、iメニュー上に各種音楽情報を掲載した「ミュージックポータルサイト」(仮称)を構築、人気アーティストのランキング情報やサイト検索サービスなども提供していく考えだという。

 「音楽を好きなユーザーに楽しんでもらうためには、1つの選択肢ではだめ。『ミュージックチャネル』のように(未知の)音楽に新しく接する、聞き流しできるサービスや、自分の好きな曲をチョイスしてダウンロードできる着うたフルのようなサービス、あるいはたくさん楽しむとなればPCから音源を取り込めるものも必要。すべてをそろえることで、本当に楽しんでもらえるのでは」

ゲームも強化、「不思議のダンジョン」に「SDガンダムRPG」も

 前田氏は、90x向け新ゲームも続々と登場するとアピールする。各コンテンツプロバイダから「多彩なビッグネームを提供してもらった」(同氏)ほか、6月上旬にはiモードゲームのポータルサイトをオープンする考えも明かした。

 会場で明かされた“ケータイ初”かつ“iモードだけ”のゲームタイトルは、以下のとおり。

ゲーム名 運営事業者 料金 開始日
ドラゴンクエストモンスターズMOBILE スクウェア・エニックス 月額525円 5月下旬
ドラゴンクエスト不思議のダンジョンMOBILE スクウェア・エニックス 未定 6月下旬
SDガンダムRPG バンダイネットワークス 月額525円 6月初旬
風来のシレンGOLD ドワンゴ 月額315円 5月中旬
テイルズ オブ ヴァールハイト バンダイナムコゲームス 月額525円 夏予定

「着もじ」などコミュニケーション機能も

 今回の90xシリーズニューモデルは、「SO902iWP+」を除く7機種が「着もじ」に対応している。着もじとは、電話をかける際にメッセージを入力できるサービスで、着信相手が着もじ対応機なら、この文字が着信画面に表示される。

(左)発信画面で「着もじ」を選択(中央)好きなメッセージを入力すると……(右)このように発信される。着もじ対応機なら、着信側にも同じように見えるわけだ

 入力できるのは絵文字入りで10文字まで。設定や申し込みは不要で、すぐに使える。料金は1回5.25円で、受信側は無料。「プライベートで、『すぐ電話に出てほしい』とか、ビジネス用途で電話するときに『明日9時の予定は変更』とか入力できる。あるいは電話帳に登録する間柄でない相手にかけるときに『私は誰です』と名乗ってもいい」

 着信履歴にも着もじが残るので、後からでも確認可能。着信側は文字を見てから電話を取れるので、安心して電話に出られるという。

 「SO902iWP+」を除く新90xシリーズ7機種では、「デコメール」の機能も拡充された。従来はテキスト部分はデコレーションできても、署名はシンプルな文字表現に限られていたが、今回から署名にもデコメピクチャなどを挿入可能になったという。

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