「音楽を強く打ち出したい」――ドコモ新機種の狙いは(3/3 ページ)

» 2006年05月11日 22時08分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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セキュリティ機能も強化

 セキュリティ機能も強化されている。注目は902iSシリーズ5機種と「DOLCE SL」で、電話帳をセンター側に保存できる「電話帳お預かりサービス」が提供されること。月額105円で、大事なデータのバックアップをとることができる。

 預けられるデータは、電話帳や静止画、メールなど最大4Mまでのファイル。自動更新のかたちで、週1回、月1回、もしくは毎日バックアップをとることもできる。PCがあれば「My DoCoMo」経由でデータを編集することも可能。このデータはすぐに携帯に反映されるという。

 “バイオ認証”も複数の機種が搭載している。「D902iS」が新たに声認証機能を搭載したほか、「F902iS」はお家芸となった指紋認証機能を搭載。「N902iS」「P902iS」「SH902iS」の3機種は、インカメラを利用した顔認証機能を備えている。

 「SO902iWP+」を除く7機種は、新サービスの「おまかせロック」に対応。ケータイを出先に置き忘れたときなどに電話1本でロックをかけられる機能で、本人確認を行えばFeliCa機能や電話帳、スケジュールやブックマーク、画像、メールにロックをかけられる。1回ごとに525円の利用料が必要で、「My DoCoMo」経由で自らロックする場合は1回315円と割安になる。事前申し込みは必要なく、2007年2月末までは無料で提供される。

 法人向けサービスとしては、「ビジネス moperaあんしんマネージャー」を提供する。これは企業の管理者が上記の遠隔ロックを行えるほか、電話帳データの操作、iモードの各種設定を行えるサービス。iモード設定はFOMAおよびムーバ全機種が対応しており、遠隔ロックは「SO902iWP+」を除く新90xシリーズ7機種が対応する。

DCMX搭載、海外ローミング対応などほかにもポイントあり

 ほかにも、提供中のクレジットサービス「DCMX」のiアプリを90x新モデル8機種にプリインストールする。またN902iSとP902iSの2機種は国際ローミングサービス「WORLD WING」に対応しており、W-CDMAネットワークに限り海外ローミングが可能。カード型FOMAである「M2501 HIGH-SPEED」は、W-CDMAのみならずGSMエリアでのローミングも可能となっている。

 プリインストールの「Gガイド番組表リモコン」も機能が強化された。すでに「SO902i」などが「スゴ録」新モデルと連携してネットワーク予約が可能だが(4月10日の記事参照)、今回新90xシリーズ8機種がこれと同等の機能を搭載。「SO902iWP+」を除く7機種は、miniSDメモリに着うたやiモーション、iアプリで利用するデータなどを移動できる仕様になっている。

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