例えばテレビ視聴中に、誰かから着信があったとする。このとき画面上部にある「ステータス行」に、着信があった旨と誰からの着信かが表示される。ユーザーが電話をとることで通話モードに切り替わるが、このときイヤフォンを挿していれば音声は「テレビ放送の音声→通話の音声」へとスムーズに移行する。また、イヤフォン装着時にはテレビ画面が自動的に“字幕表示”に替わるという。「通話しながら、字幕をたよりにテレビ画面をチェックできるわけだ」
テレビ画面を縦表示にしたときの下半分の領域から、メニューを開いてメールの内容を確認することも可能。ここから返信メールを作成、送信することもできるという。なお、デフォルト設定ではないが“横向きのディスプレイを縦位置に戻す”ことで通話やメールの利用モードに切り替えることも可能だ。
ちなみに、テレビ電話サービス「TVコール」とテレビ視聴を同時に行うことはできない。
今回、905SHは公式に「AQUOSケータイ」と呼ばれることがアナウンスされた。「新しいカラーフィルターを採用しているし(の記事参照)シャープのオンリーワン商品企画推進本部が開発に関わっている。『AQUOS』の名前を、自信を持って語ることができる」
ディスプレイは上下左右160度の広視野角液晶で、シャープ得意の自動調光センサーも備えた(2005年11月7日の記事参照)。これによって暗い場所でも画面を見やすく表示できるという。なお、ディスプレイのスペックが2.6インチとなっているが、佐藤氏は「2.7インチにすることも可能だった」と強調する。
「最終的には、持ちやすさを考えると(幅が広くなる)2.7インチではだめだと判断した。総合的な使いやすさを判断している」。このAQUOSケータイという名称は、シャープ側が商標出願もしているという。
このほか、ワイド画面を生かして各種ゲームアプリを楽しむことが可能。16:9の画面でゲームを遊べる端末は、業界初だという。会場で確認した限りでは、サッカーやテニス、カーレーシングゲームなどがプリインストールされているようだった。
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