日立製作所製端末「W42H」(5月22日の記事参照)は、6月下旬発売予定で、実勢価格は1万円台半ばと予想される。
付け替え可能な「カスタムバングル」と、プライベートとビジネスなどシーンに応じて2つの設定を切り替えられる「Wシーン機能」が大きな特徴となっているW42H。想定ユーザーは「働く大人、ビジネスパーソン」ということで、働く大人が使って便利な機能が盛り込まれている。
3色のラインアップを揃えるW42Hだが、コンセプトカラーはオニキスブラック。「端末をデザインするにあたり、“アナログっぽさ”を重視した。モンブランの万年筆のイメージ」。黒く艶のある外装に、金や銀のラインが入っているデザインは、確かに高級万年筆のようなイメージがある。一方、ホワイト、オレンジの2色はもっとカジュアルで可愛らしい印象だ。
カスタムバングルが“外側”の切り替えだとすれば、内側を切り替えられる機能が「Wシーン機能」。[*]キーを長押しするだけで、待受画面、配色、着信音、アドレス帳、スケジュールを一括して変えられるというものだ。
同様の機能を搭載した携帯電話は他にもあるが、Wシーン機能の特徴は、複数の項目を一括して変えられ、しかもきめ細かく設定できるという点にある。
待受画面、配色、着信音の3つは「シーン」、アドレス帳とスケジュールは「キーワード」としてまとめて管理でき、それぞれ2つずつ保存しておける。例えば“キーワード1”を表示している時は、“キーワード2”として登録したアドレス帳やスケジュールの項目は表示されない(アドレス帳、スケジュール共に、全項目表示する設定も可能)。
[*]キーを押して切り替える際には、
などの設定が可能だ。
W42Hは、日立製au端末としては2モデル前になる「W32H」をベースに、さらに機能を強化している。
W32Hで搭載した「SD-Audio」やFMラジオ機能(2005年9月16日の記事参照)に加え、「au LISTEN MOBILE SERVICE(LISMO)」にも対応した。ただし、SD-Audioで管理している楽曲と、LISMOで管理している楽曲(着うたフルを含む)の混在はできない。音楽再生時間は最長16時間とかなり長い。
また、W32H、W41Hに引き続きEZ FeliCaに対応。今回発表された夏モデル7機種のうち、唯一のau版おサイフケータイとなっている。FeliCaのリーダー/ライターに近付けるとライトが光る機能など、FeliCa関連機能は、W41Hと同等のものが搭載されている。なお、モバイルSuica(特集参照)への対応は、5月22日時点では不明。追ってJR東日本から発表があるはずだ。
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