本当に所持する喜びが得られるケータイとは──。
P702iDは多機能で大型化する傾向にもある昨今の携帯にあって、再度この提案を投げかける端末だ。「シンプルでスクエア、ベーシックで飽きが来ない。形で選べる価値を」というデザインコンセプトは、好評となった前モデル「P701iD」と同じくグラフィックデザイナーの佐藤卓氏を起用し、その“イズム”を継承。ユーザーに「いいな」と思わせる工夫や、着うたフル・着もじなど、同端末を望むユーザーの生活スタイルを見込む、新たな機能を搭載して登場する。
前モデルと比較し、パッと見の印象こそ大きくは変わらない。しかし、それは佐藤氏が作ったコンセプトにおけるP701iDの完成度の高さがうかがえ、あえて変えるまでもない──P701iDで実現できなかったことを、同コンセプトでさらに進化させるという考えだ。同一機種においてスクエアとラウンド、2種類の形状を用意する“2面性”を持つ特徴も同じである。
ただし、形状別に3色で計6種類あったP701iDとは異なり、新たにシルバーを加えた計4色のカラーラインアップで展開し、スクエア版はブラックとホワイト、ラウンド版はピンク(コーラル)とシルバーと、形状ごとに選べる色は限定されることになった。
コンセプトは大きく変わらないが“よりシンプル”に表現するため、背面ディスプレイ部分の出っ張りをなくし、STNモノクロ液晶から有機ELパネルに変更した。この部分には有効130万画素のCMOSカメラと約0.8インチ(96×25ピクセル)の1色有機ELディスプレイが埋め込まれ、グロス(背面)とマット(サブディスプレイ部分)となるもう1つの2面性の表現も、より鮮やかに浮かび上がるようになった。
メニューインタフェースや待受画像などの内蔵コンテンツも、引き続き佐藤氏デザイン・監修のものがプリインストールされる。なお日本語入力システムにAdvanced Wnnを採用し、文字入力機能はP902iS相当のものを搭載する。
なおP701iD スクエア/ラウンドモデルにおける違いには、角があるかないかというデザイン面以外に、側面ボタンの表示も異なっていた。スクエアはカナで「カクニン」、ラウンドは漢字で「確認」と表記されていた(2005年9月8日の記事参照)。しかしP702iDでは双方「カクニン」で統一された。
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