「閉じたまま操作」の使い勝手は? 長期ロードテスト「F902iS」No.2:

» 2006年07月07日 00時30分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 開発者インタビュー記事にも載っているように、F902iSは“閉じたまま操作”にこだわった端末です。閉じたまま操作のポイントになっているのは、背面の「ラウンドイルミネーションパネル」と、サイドキー。今回はこの使い勝手について見ていきたいと思います。

まさか“回す操作”がないと思わなかった

photo 液晶背面で円形に光るラウンドイルミネーションパネルは、センサーの働きも持っている。上下左右と中央の、5カ所が反応する

 端末を開閉するたびに、青い光がクルッと回転し、きれいに光るF902iS。初めてF902iSを見たとき、クルクルと背面を丸くなぞったのは、きっと私だけではないはず……。このラウンドイルミネーション、iPodのように「回して操作するのだろう」と思いきや違うのです。センサーが反応するのは、上下左右と中央の5つのボタンにタッチするときだけで、“丸くなぞる”という操作はありません。ラウンドイルミネーションの円は、あくまで「飾り」です。

 また、このボタンは感圧式ではなく静電パッド。まったくクリック感がないものです。クリック感がないというのはクセモノで、反応したのかしていないのか、背面液晶を見ていないと全く分からないんですよね。クリック感があれば、例えば携帯をカバンに入れたまま右に2回押して2曲先へ進む、といったことができますが、F902iSでそれをするのはかなり難しい。

 この静電パッド、私の指とはあまり相性がよくないらしくて、触っても反応してくれる場合としてくれない場合があります。しかも反応がちょっと遅いので、反応していない(パッドを押せていない)と思って何度も押したら、数秒遅れてボタンを連打したことになっていたりするので、かなりストレスがたまります。

 最初の頃こそ面白がってラウンドイルミネーションパネルでミュージックプレーヤーを操作していたのですが、すぐに面倒になり、端末を開いて十字キーを押して操作するようになってしまいました。正確には、「サイドキーを押してミュージックプレーヤーを起動させたら、端末を開いて操作する」という使い方です。せっかくの“閉じたまま操作”ですが、私の場合、ミュージックプレーヤーに関しては“途中まで閉じたまま操作”になってしまっているのが現状。

 “閉じたまま操作”はもう1つ、ICカードロックの解除にも使えるのですが、この使い勝手についてはまた別項で。

サイドキーは割り当て可能

 さて、ラウンドイルミネーションと組み合わせて使うサイドキーですが、こちらはなかなか便利です。サイドキーは右側面に上下2つあります(本体左側面にあるのはプッシュトークボタン)。デフォルトでは、

キー 長押し 短押し
上サイドキー ミュージックプレーヤー起動 サイドキーメニュー
下サイドキー ICカードロック設定/解除 未読メール/メッセージ確認

となっているのですが、長押しの場合の動作はユーザーが割り当て可能。上下キーとも「ミュージックプレーヤー」「ICカードロック設定/解除」「iモード問い合わせ」「マナーモード設定/解除」「設定なし」に割り当てられるので、好みの動作に変えてしまいましょう。なお歴代の富士通端末では、サイドキーは上がマナーモード設定/解除、iモード問い合わせになっていたそうで、従来通りの設定にもできます。

photophoto サイドキー長押しの動作はユーザーが設定可能

 上サイドキーには、目覚ましのスヌーズ機能もあります。目覚ましが鳴ったときに、上サイドキーを押すと目覚ましが止まるのですが、一定時間後にまた鳴り出すという仕掛け。スヌーズ中は、背面液晶に「スヌーズ中」と表示されるほか、ラウンドイルミネーションがチカチカ光ってきれいです(寝ていたら見えないと思いますけど……)。便利な機能なので、ユーザーの方は試してみてください。

上サイドキーを押すと、目覚ましがスヌーズして5分後に再び鳴るようになっている
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