海外でもこの1年でW-CDMAの普及が進み、端末の種類も増えてきている。
日本でも海外メーカー製のW-CDMA端末が少しずつ登場している(ボーダフォンのサムスン製端末「804SS」、Nokia製端末「804NK」、ドコモのモトローラ製端末「M702iS」「M702iG」など)が、まだ知られていない海外製端末も多い。Taipei Telecom 2006会場で見かけたそんな端末をいくつか紹介していこう。
地元の台湾メーカー、OKWAP「i900」は同社初のW-CDMA対応端末だ。
折りたたみ形状を採用した卵型ボディの、どことなく日本メーカー製の端末をほうふつさせるデザインである。搭載カメラはメインが130万画素でサブが30万画素、メインディスプレイは176×220ピクセル表示対応のタッチパネル付きの2インチ液晶を採用し、付属のスタイラスで英文/中文の手書き入力が行える。語学機能系も充実しており、英中辞書や英語学習機能も備える。
VIBO Telecomが自社ブランドで発売するW-CDMA端末が、WIN IIシリーズだ。
中国ZTE製の端末で、発売されたばかりの「WIN II V320」と「同V520」はQRコード読み取りに対応するカメラを備え、同社のコンテンツサービスの容易にアクセスできる。どちらも、基本スペックはほぼ同等で、背面液晶の種類とカメラの解像度、内蔵メモリ容量などが異なる。V520は背面にカラー液晶や130万画素カメラを備え、約70Mバイト(ユーザー使用可能領域)の内蔵メモリを搭載。V320は背面にモノクロ液晶や30万画素カメラを搭載し、約10Mバイトのメモリを内蔵する。
WIN IIシリーズは低価格も武器としており、同社の新規加入キャンペーンなどでは無料で提供されることが多い。会場でも多くの来訪者がWIN II V320を新規購入する姿が目立った。
SiemensとBenQの合併によって誕生したBenQ-Siemens。同社最新のW-CDMA機である「S81」は、わずか13ミリとなるボディを採用し、黒とシルバーを基調とするデザインが特徴的なフラット端末だ。
なお、このスリムデザインでもメイン130万画素/サブ30万画素のカメラを搭載し、170度の広い視野角性能を持つメインディスプレイを採用する。また、microSDカードスロットを実装し、Bluetoothはワイヤレスで音楽が楽しめるプロファイル「A2DP」にも対応するなど、メディアプレーヤーとしての活用も想定できる。
NokiaのW-CDMA端末は、エンタテインメントに特化した「Nseries」やビジネス向けの「Eseries」などのスマートフォンが目立つが、Series40を採用する標準的な「携帯電話」も海外では発売されている。
「Nokia 6233」はクラッシックなスタイルながらもQVGA液晶や200万画素カメラを備えた上位モデルだ。ステレオスピーカーの搭載、Push-to-Talkへの対応など機能も充実する。
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