さて次に、隠しておきたいメールを入れておくフォルダを作ります。メールを1つ1つ手で移動するのは大変なので、自動振り分け機能を使うと便利でしょう。「メール」→「メール設定」→「メール振り分け設定」で、受信メールも送信メールも振り分けられます。特定の人から来たメール(メールアドレスやグループを指定)や、特定の文字(全角15文字以内)が含まれるタイトルのメールといった条件のほか、「電話帳に登録されていないメールアドレスまたは電話番号のメールを振り分ける」という設定もできます。
受信(送信)メールのフォルダ一覧画面を開き、プライバシーモードで隠したいフォルダを選んで「メニュー」→「フォルダ設定」を選び「プライバシー」をオンにします。これで、このフォルダはプライバシーモードでは見えなくなります。このとき名前も変えられるので、ここでは隠すフォルダに「ヒミツ」という名前を付けてみました。
プライバシーモードの解除は簡単な操作+本人認証で可能です。それは……おっと、それは取扱説明書を見てください、ということで。本人認証は暗証番号入力でも指紋認証でも両方を組み合わせても可能ですが、より強固にしたい場合は「指紋のみ認証モード」がオススメです(8月9日の記事参照)。
さて、実際に試してみて「芸が細かい!」と驚いたのが、プライバシーモードにしたときのメール着信の様子です。
通常、F902iSにメールが着信すると、着信音が鳴って(設定してあればバイブも)ラウンドパネルの部分が丸く光り、背面液晶にメールが届くアニメーションが現れます。しかしプライバシーモード時に、隠したいフォルダに振り分けられるメールが届くと、着信音(バイブ)も鳴らず、ラウンドパネルも光りません。着信したことを教えてくれるのは、背面液晶のアニメーションだけです。しかしこのアニメーションはとても小さく目立たないので、ジッと見ていない限りまず気付くことはありません。
さらに、未読メールがある場合は待受画面の右下に小さくその数が表示されるのですが、この数字もプライバシーモードのオン/オフに対応しています。つまり、プライバシーモードにしておけば、隠している相手から何通メールが来ても、待受画面からは未読メールが増えたことは分からないわけです。
凝っている&使い勝手のいいプライバシーモードですが、1つだけ惜しいと思ったのが「指定フォルダを非表示」を指定できるのがメールだけということ。「写真を見られてケンカになった」などという話はたまに聞くし、写真やスケジュールも隠しておきたいのでは……。マイピクチャやスケジュールでも一部指定した部分だけ、プライバシーモードで非表示にできるようになると、もっと便利かも……と考えてしまったのは、おせっかいすぎるでしょうか。
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