コンパクトでさりげないワンセグを目指す──開発陣に聞く「W43SA」(2/2 ページ)

» 2006年09月08日 04時44分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
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新サービスはEZケータイアレンジとデコレーションメールに対応

photo EZケータイアレンジは携帯内の画面デザインをまとめて変更する機能。

 W43SAは、KDDIが秋冬モデル12機種と同時に発表したサービス「EZケータイアレンジ」と「デコレーションメール」「絵しゃべりメール」に対応している。

 EZケータイアレンジは、待受画面やメニュー、着信音をテーマごとにまとめて切り替える機能。プリセットされているテーマは、白を基調にした「スプレッド」、猫のアニメーションが楽しい「キャット ミャウ!」、そしてライオンキングのキャラクターが登場する「with Disney!」の3つだ。

 「“キャット ミャウ!”は発表後に最も好評だったEZケータイアレンジです。特に“猫は動くのか?”という声が多くありましたが、もちろん猫は動きます。画面内の時計は端末の時計と同じ時刻を表示しますよ」

photophotophoto プリセットされたEZケータイアレンジは3つ。液晶の開閉ごとに、数種類のアニメーションを表示する

 デコレーションメールはNTTドコモの「デコメール」と同様に、文字の色や装飾が可能なHTMLメールを送受信する機能だ。メール内に画像を貼り付けたり、文字を点滅させたり、テロップのようにスクロールさせることも可能だ。

 文字の入力後に効果を加えていくため、通常のメールよりも作成に時間がかかってしまうが、「うごモジメール」など前モデルに搭載していたメール関連の機能をブラッシュアップして応用することで、直感的な作業が行えるようにした。

 「例えば、文字色を変えるという操作はデコレーションメールでもうごメジメールでも良く使う機能だと思います。以前のモデルでは、一方通行のループで文字色を選択するため、操作性が高いとはいえなかった。W43SAでは色パレットを表示させて直接選択するように改善しました」

photophoto カラーパレットから文字色を直接選べるようになった

携帯を楽しむための機能も

 秋冬モデルは、全モデルがLISMOに対応するなど、音へのこだわりが顕著だ。W43SAもSD-AudioやDBEX機能を搭載し、最大28時間の連続再生が可能だ。共通の音楽機能だけでなく、オリジナルの機能として音楽に合わせて動くグラフィックを表示する「オリジナルビジュアライザー」も搭載。サークルや音符がアニメーションするほか、イコライザーのように動くグラフィックなど、5種類のモーションを用意している。

 また、他の三洋製端末で好評だったという「色をイメージした着信音」も搭載した。金/紫/茶/水/赤/桃/橙/白/透明など、各色をイメージした音を内蔵。その日のラッキーカラーに近い着信音を設定して楽しめる。

 そのほかに、「数字deクイズ」「音符deクイズ」「英語deクイズ」が楽しめる頭脳系コンテンツ「頭の体操『クイズdeトレーニング』」を内蔵した。端末の特徴に合わせ、どこでも誰でも楽しめるコンテンツの拡充を狙ったという。

photophoto 楽曲に合わせたモーションが楽しめる「オリジナルビジュアライザー」(左)。色をイメージした着信音を搭載(右)

 これまでのワンセグ対応機のようなとがった部分は表に出さず、コンパクトさと普通の携帯らしさを追求したW43SA。「さりげなくワンセグを使う」というコンセプトは、今後のワンセグ機の有り方を予感させるものだ(2006年7月19日の記事参照)

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