NTTドコモは、同社のユニバーサル携帯「らくらくホン」シリーズが、8月末の累計販売台数で808万台に達したとドコモレポートを通じて発表した(2002年9月の記事参照)。
らくらくホンは、「誰にでも使いやすい端末」がコンセプトの携帯電話で、1999年10月に登場した「P601es」を皮切りに、PDC 4機種、FOMA 4機種が登場している。シリーズを通して「3つのワンタッチボタン」「読みやすい大きな文字」「押しやすい大きなボタン」の3つの機能を搭載すると同時に、携帯市場のトレンド機能も取り入れながら進化を遂げてきた。
最新モデルの「FOMAらくらくホンIII」(7月26日の記事参照)は、メガピクセルカメラやiモード、テレビ電話機能に加え、iチャネルにも対応。周囲の騒音レベルを検知してスピーカー音量を自動調整する「はっきりボイス」やカメラをルーペ代わりにする「拡大鏡」、通話機能と連動した「ワンタッチアラーム」などの新機能も搭載している。
総務省が行った「携帯電話とパソコンの普及率調査(平成17年度)」によれば、60〜64歳の携帯利用率が1年前の同じ年代と比べて16%増の69.3%に達するなど中高齢者層の需要が高まっており、らくらくホンシリーズはこうしたユーザー層からの支持を得ているという。
2006年3月に実施されたドコモプレミアクラブのアンケートによると、らくらくホンを使って満足している点の1位に「画面の文字が見やすい」、2位に「操作が分かりやすい」、3位に「ボタンが押しやすい」が挙がっており、初代らくらくホンから踏襲される機能の人気が高いことが分かる。
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