作品名 | アキハバラ@DEEP |
監督 | 源孝志 |
制作年・製作国 | 2006年日本作品 |
今回ご紹介するのは、石田衣良の小説を映画化した『アキハバラ@DEEP』。秋葉原を舞台にした物語で、最新の携帯電話、ガンダムパソコン、マニアックなフィギュアやジャンクなパーツなど、小道具に注目して見ても楽しめます。
電脳都市・秋葉原では、IT企業デジタルキャピタル社が絶大な勢力をふるっていました。デジタルキャピタルの社長・中込(佐々木蔵之介)は、秋葉原から生まれたカリスマとしてマスコミからの注目を集める存在。その陰で、小さなWeb制作会社“アキキバラ@DEEP”が設立されます。
メンバーは、天才的なハッカーでまとめ役のページ(成宮寛貴)、昼間はメイドカフェで働いて夜は格闘家に変身するアキラ(山田優)、マシン関連のメカニックを一手に引き受けるタイコ(荒川良々)、イケメンなのに女性恐怖症で潔癖なボックス(忍成修吾)、16歳にして飛び級でマサチューセッツ工科大学に入ったプログラマーイズム(三浦春馬)の5人。あるインターネットサイトで出会い、同じように社会からドロップアウトしていた仲間として、結束して会社を興すことになったのです。
まずは、ネットアイドルとして知名度をあげるため、アキラの公式ホームページを作ることから始めました。そんなアキハバラ@DEEPの活動にいちはやく目を付けた中込。アキラのキャラクターを気に入り、新しいゲームの広告に使いたいという話を、ページたちに持ちかけます。もちろん十分過ぎるほどの見返りも用意して。設立早々、デジタルキャピタルという強力な後ろ盾を得たアキキバラ@DEEPは、より高度なサイトの構築に取りかかります。それは人工知能を組み込んだ検索エンジン。なかなか思うように結果を出せないもどかしさはありましたが、前代未聞の検索エンジンの開発に5人は一生懸命取り組んでいました。
やがて、検索エンジンのテスト版をネットで公開するようになり、その噂は中込の耳にも入ります。アキハバラ@DEEPをかわいい後輩として扱っていた中込は、ページ、ボックス、タイコを自宅に招くことに。中込の豪邸を訪れたページたちは、成功者の証として並ぶレアなフィギュアの数々に心奪われます。高価な食事もご馳走になり、すっかり浮き足立つ3人。そこで、中込は本題を切り出します。アキハバラ@DEEPが開発した検索エンジンを買い取らせて欲しいと。高額を提示されページたちは迷いますが、中込の手に渡れば、検索エンジンが有料化され、自由に使えなくなってしまうと知り、断ってしまいます。
数日後、アキラの携帯電話に連絡が入ります。
「いったい何なのよ!?」
中込の申し出を断った途端、アキハバラ@DEEPの事務所が荒らされ、ボックスやタイコの自宅もピッキングの被害に遭ったというのです。デジタルキャピタルの妨害工作と分かっていても、証拠が残っていないため警察は頼りにできません。弱小企業アキハバラ@DEEPは、巨大企業デジタルキャピタルにどうやって立ち向かっていくのでしょうか?
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