欧米ビジネスマン必携のBlackBerry、日本参入に自信

» 2006年09月25日 18時45分 公開
[ITmedia]

 スマートフォン「BlackBerry」を展開するカナダResearch In Motion(RIM)のマイク・ラザリディス社長兼共同CEOが来日し、9月25日に都内で会見を開いた。26日にはNTTドコモを通じて端末を発売し、日本市場に参入を果たす同社。ラザリディス社長は、海外で多くのビジネスユーザーを抱える実績を強みに、「日本にも潜在需要は十分ある」と国内展開にも自信をみせた。

photo BlackBerryを持つラザリディス社長とドコモの星澤法人営業本部長

 BlackBerryはフルキーボードを備えたスマートフォン。欧米など60カ国・120通信事業者でサービスを展開し、600万ユーザーが利用している。特に米国では多くのビジネスマンに普及しており、BlackBerryを利用して会社などと連絡を取る姿は日常的という。

photo ドコモが販売するBlackBerry 8707h

 NTTドコモは法人向けに「8707h」を26日から販売する(関連記事参照)。W-CDMAとGSM/GPRSに対応し、電子メールソフトやスケジューラなどを搭載。メールやWebサイトなどの日本語表示は可能だが、日本語での入力はデフォルトでは非対応。だがNTTドコモの星澤秀郎法人営業本部長によると「既に1400回線の確定注文があり、大口の引き合いもある」という。

 Exchangeなど既存の社内メールシステムと連携してメールを送受信したり、外出先から企業内データへアクセスする──といったソリューションごと提供するのも特徴。セキュリティの高さもセールスポイントになっている。端末のアプリケーションソフトはJava VM上で動作する仕組み。「すべて社内で開発しているため、緊密に連携できる」(ラザリディス社長)という。

 日本市場でも潜在需要は十分にあると判断し、将来はビジネスコンシューマー向け販売を検討していく。既に国内の携帯電話市場は成熟しているが、ラザリディス社長は「欧州に参入した際も、GSMのテキストメッセージングで市場は成熟していたが、BlackBerryは成功できた。統合されたソリューションと高いセキュリティは日本でも期待されるのでは」と話した。

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