今回のドコモ販売ランキングは、首位に「P902i」、そして「SH902iS」、「N702iD」、「N902i」、「FOMAらくらくホンIII」と続き、若干の順位変動があったもののトップ5の顔ぶれは変わらない結果となった。
ただし6位以下の端末に目を向けると、7位に「N902iS」(前回11位)、8位に「D902iS」(前回9位)、9位に「P902iS」(前回10位)、10位に「F902iS」と、902iSシリーズが揃って順位を上げてきている。
NTTドコモは今週、2006年冬モデルを一挙14機種も発表した。内訳は903iシリーズ6機種をはじめ、HSDPA端末2機種、ワンセグ端末3機種、SIMPUREシリーズ2機種、そしてモバイルセントレックス対応端末1機種。中でも番号ポータビリティおよび冬商戦向けとなるメイン機種の903iシリーズは、10月末から11月初旬にかけて順次登場するという。
10月24日よりいよいよ番号ポータビリティ制度が始まるが、ドコモはこの日をピークに持ってくるのではなく、購買需要が高まる冬ボーナス商戦期を見据えた投入スケジュールを計画していることがうかがえる。そのためドコモ端末の販売動向は、10月下旬の903iシリーズ登場まで買い控えの傾向が続き、同時に値頃感が顕著になる902iSシリーズの人気再燃により盛り上がってくると予想される。冬商戦期が始まってから、どのようなランキングの変動があるかに注目したい。
NTTドコモとは対照的に、先手を打ってすでに2006年秋冬モデルを投入しているKDDI。
初登場から4週連続で首位を獲得している「W43S」のほか、「W43H」(5位)、「A1406PT」(7位)、「A5522SA」(8位)、「W45T」(10位)がTOP10圏内に入り、10月に入って「W43K」、「W41SH」も発売された。
これらの新端末はTOP10圏内に入るほどの売れ行きは見せているが、au端末は最近、1つ前のモデルであっても早めに1円ないし数千円ほどに値下がりした価格で販売され、人気も持続する傾向がある。実際、最近のランキングでも上位に安価で販売されている夏モデルが半数入っている。
番号ポータビリティを目前に控えた時期であるため、これら販売数は既存auユーザーの乗り換え層が多くを占めていると思われる。そして2006年秋冬モデルはもちろん、どうせ乗り換えるなら最新機種をと思うであろう“他キャリアからの乗り換えユーザー”も獲得するための端末群。番号ポータビリティ制度の開始とともに新端末の順位がどのくらい変動し、上位に上がってくるか。このことも番号ポータビリティの動向を占うポイントの1つとなりそうだ。
9月末に新端末を13機種発表したソフトバンクモバイル。早速、10月7日より「910T」、「810SH」、「811SH」、「705P」の4機種が発売された。
中でも幸先のよさそうなスタートダッシュを決めたのが、「J-P51」以来となるソフトバンクモバイル向け(当時J-フォン)端末を投入する、パナソニック モバイル製の「705P」。集計期間の関係で1日のみの集計結果だったにも関わらず、ベストセラー端末「705SH」、AQUOSケータイ「905SH」という同社の人気端末に次ぐ3位にランクインした。
ちなみに14日には、QWERTYキーボード搭載のHSDPA対応スマートフォン「X01HT」、厚さ12.9ミリのスライド型端末「705SC」を発売。そのほか、500万画素+3倍ズーム+VGA液晶の「910SH」、カールツァイスレンズ搭載の「705NK」、現状折りたたみ端末で最薄となる12.3ミリ厚の「706SC」など、今回発表した13機種すべてを年内に投入する予定となっている。
短期間に多数のモデルが登場することで、番号ポータビリティの開始を機に大幅な順位の変動が予想される。13機種を投入した秋冬モデルで最も人気を得る端末は何だろうか。
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