最近の富士通端末でおなじみのリュウミンフォント(明朝体フォント)は、「F903i」にも入っている。メニュー周りやメール、iモードはもちろん、フルブラウザもリュウミンフォントで閲覧できる。
F903iには不在時に着信したメールや通話をLEDが光って通知する「不在着信お知らせ」機能がある。不在着信があると、スイングするメイン液晶の下部と背面中央部が間接照明のように光って知らせる仕組みだ。
F903iは、普通の折りたたみ端末のような使い方と、横画面の利便性を両立させる「スイングスタイル」を新たに採用した。メール閲覧時やWeb閲覧時、カメラ撮影時、音楽機能利用時、GPS機能利用時などにディスプレイ部を傾けると、横長画面のインタフェースに自動で切り替わるというユニークな機構だ。
スイングは、固すぎることも緩すぎることもなく、個人的には違和感なく利用できた。ただ、端末を開く際にはほかの折りたたみ端末に比べ、開き方が若干重い印象を受ける。ただ、慣れれば気にならない程度だ。
F903iは、待受時とメール作成時に左右にスイングさせると、特定の機能が自動で起動する連動機能を用意している。
スイングと連動する機能は、待受時に設定できる機能が右スイングと左スイングとで異なる。メール作成時は左右のスイングとも設定項目は同じだ。
メール作成時に、例えばスイングに定型文を設定しておけば、ノーマルスタイルで受信メールを閲覧したあとスイングさせて定型文を呼び出し、すばやく返信する──といったこともできる。
前モデルの「F902iS」と同様、F903iも撮影補助用ライトを搭載していない。ただ、前モデルのF902iSは(10月11日の記事参照)、比較的暗い場所にも強いという声もあり、F903iでもナイトモードを使ってカバーできるシーンはありそうだ。
なお、カメラのインタフェースは若干改善されており、撮影画面内の「撮影モード」「ホワイトバランス」「連続撮影」「画質」「サイズ制限」「画像サイズ」などの項目がポップアップ表示されるようになり、機能を選びやすくなった。
※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものなので、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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