第4回 au 1Xユーザー必見!! その月の利用パケット量を見て割引プランを選べる「後だしジャンケン法」ケータイ料金節約講座

» 2006年11月01日 10時15分 公開
[三上洋,ITmedia]

 ケータイ料金は、事前にプランを選ぶのが常識。例えば月末までに「プランA」という料金プランを選べば、翌月から「プランA」で使うことになる。ユーザーは翌月以降の利用を予想して、料金プランを決めるわけだ。ところが、auのパケット料金は予想する必要がない。なんとその月の利用パケット量を見て、それに合った割引プランを月末に選ぶというワザがあるからだ。

 つまり「後だしジャンケン」ができるということになる。1Xユーザーはもちろんのこと、一部のWINユーザーにもメリットがある。ちょっと面倒にはなるが、究極までパケット料金を節約したい人はauパケット代「後だしジャンケン法」にトライしてみよう。

使ったパケット量から判断して割引プランを選べる

auのパケット割引サービスは当月1日から適用

 どうしてauのパケット料金では、後出しジャンケンができるのだろうか。それは以下のルールがあるからだ。

「パケット割引サービスに一切入っていない状態でパケット割引サービスに『当月適用』で申し込むと、その月の1日に遡って適用される」

 例えばパケット割引サービスに入っていない人が、11月25日に「ダブル定額ライト」に入ったとしよう。すると、11月1日から「ダブル定額ライト」が適用されるのだ。その月の1日に遡って当月適用できる、素晴らしい制度である。WINでパケットを使いすぎたら、定額のダブル定額・ダブル定額ライトにすれば、限度額の4410円で済むというわけ。利用量に合わせて最適なプランを選べる最強の節約法である。

流れをつかんで当月のパケット量をまずチェック!!

手順はちょっと複雑。パケ代を安くする手順がカギ!

 ただしこの「auパケット代 後だしジャンケン法」を実行するには、ちょっと複雑な手順が必要になる。それは「パケット定額プランに何も入っていない人だけが当月適用できる」というルールに当てはまらなければならないからだ。例えば「ダブル定額」→「ダブル定額ライト」という変更は、当月適用ができない。あくまでも「なにもなし」からの変更だけが当月適用できることを覚えておきたい。

STEP1:前月28日までに現在入っているパケット割引サービスを解約する

これは「なにもなし」にするための手順。ケータイやネットを使ってパケット割引を解約しよう。これで次の月は「なにもなし」の状態で始まることになる(月末2日間の申し込みは、2カ月後になるため28日までに解約する。月末が28日の2月の場合なら、26日以前に解約する必要がある)。

STEP2:当月25日にその月に使ったパケット利用額をチェック

ケータイかPCから、その月に使ったパケット利用額を確認する。これを元にして、最適なプランを選択する。

STEP3:最適なプランを選んで申し込む

もっとも安くなる組み合わせは下記の表の通り。25日にこのプランに申し込み、必ず「当月適用」を選択。これによって、その月の最適プランが選べる。

パケット利用量を基にした最適なパケット割引サービス

WINの場合
パケット利用額
(パケット割引サービスなしでの料金/税別)
利用パケット量 最適なパケット割引サービス
0〜1000円未満 ※1 5000パケット未満 ※1 「なにもなし」のまま=パケット割引サービスに加入しない
1000〜5000円未満 5000〜2万5000パケット未満 「ダブル定額ライト」に当月適用で加入
5000円以上 2万5000パケット以上 「ダブル定額」に当月適用で加入
※1 この場合、月末までできるだけパケットを利用しないようにする。1000円、5000パケットを超えそうであれば「ダブル定額ライト」に加入しておく

1Xの場合 ※1
パケット利用額
(パケット割引サービスなしでの料金/税別)
利用パケット量 最適なパケット割引サービス
0〜1000円未満 ※1 3704パケット未満 ※2 「なにもなし」のまま=パケット割引サービスに加入しない
1000円以上 3704パケット以上 「パケット割」に当月適用で加入
※1 1パケット=0.27円で計算している
※2 この場合、月末までできるだけパケットを利用しないようにする。1000円、5000パケットを超えそうであれば「パケット割」に加入しておく


STEP4:手続き完了のCメールが届く

ケータイかネットでパケット割引サービスを申し込むと、手続き完了のCメールが届く。

STEP5:パケット割引サービスを解約する

手続き完了のCメールを確認したうえで、STEP3で申し込んだ割引サービスをすぐに解約する(翌月も「なにもなし」の状態からスタートさせるため)。翌月は再びSTEP2へ戻る。

 この5つのステップを毎月実行できれば、最適なパケット割引サービスを選ぶことができて、料金を極限まで節約できる。なお手続きのタイミングを間違えると、「なにもなし」の状態となり、極端に高い料金になるので要注意。毎月必ずこの手順を踏める人だけにお勧めする方法である。

一部のWINユーザーは節約効果が期待できる!?

 この後出しジャンケン法で大きな節約効果が期待できるのは、1Xユーザーでメールの利用が中心という人になるだろう。メール利用が中心ならパケット利用量が少ないので、「パケット割」に入るか入らないかという選択が重要になるからだ。

 また、かなり使い過ぎてしまった場合には、その上の割引プランである「PacketOneミドルパック(月額2400円)」や「PacketOneスーパーパック(月額8500円)」を選ぶこともできる。定額制のない1Xプランでは、使い過ぎた場合に有効な選択肢だと言える。

 それに対してWINユーザーは、節約できたとしても数百円になるだろう。多くのユーザーがダブル定額ライトやダブル定額に加入している上に、この2つは2段階定額制を採用しているためだ。

 2段階定額制では、パケット利用量が少ない場合でも料金は安く済む。そのためWINユーザーは、後出しジャンケン法を使わずに「ダブル定額ライト」か「ダブル定額」に申し込んだままにしたほうが現実的かもしれない。

 ただしWINユーザーでも、文字メールばかりでパケット利用量が少ない人、ダブル定額ライトに加入しているが毎月の定額料(1000円分)以内に収まっている人(=パケット利用量が少ない)は、後出しジャンケン法での節約効果が期待できる。

ケータイ料金節約知識 −2段階定額制−

一定額までは使った分だけ料金を支払う「従量制」だが、上限額が決まっていてそれ以上払う必要はない。従量制と定額制(使い放題)のいいところを組み合わせたパケット料金割引サービスである。auの「ダブル定額ライト」「ダブル定額」、ソフトバンク(旧ボーダフォン)の「デュアルパケット定額」「パケットし放題」「パケット定額(W)」「パケット定額ライト(W)」が2段階定額制となっている。


※本原稿は執筆時点(2006年10月22日)のデータを基にしています。また、料金プランは原則、NTTドコモはNTTドコモ(関東)、auは関東、ソフトバンクは関東甲信地方のものに準拠しています。地域によってサービス開始時期や名称、料金などが異なる場合があります。

※料金の試算は概算です。実際に計算した料金にならない場合もあるので参考としてご利用ください。

※各社の基本使用料、無料通話、契約解除料などはすべて税込み表記です。

※各社のサイトやパンフレットで最新の情報を必ず確認してください。


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