N903iの不在着信/新着メールは、N902iSと同様にアシストキーを押すことで確認できる。音声アナウンスが流れ、背面のヒンジ部付近と裏面の撮影補助灯付近の2つのLEDが点灯する。LEDの色は不在着信では緑、新着メールでは青となる。なお、LEDの常時点灯はせず、サブディスプレイに表示されるアイコンも、一定時間が経つとバックライトが消灯するため確認できなくなる。
N903iのマルチタスク機能はN902iSと同じ仕様で、メールグループ、iモードグループ、iアプリグループなど、3つの機能グループを同時に使える。メールの受信ボックスを見ながら、iモードを閲覧できるが、さらにiモードグループのiチャネルを起動する場合は、iモード画面と入れ替えになる。
マルチタスクは、組み合わせによっては同時に使えない場合もあり、例えばミュージックプレーヤーとiアプリの同時起動には非対応。そのため、音楽を聴きながらiアプリの「ゼンリン地図+ナビ」を使った地図ナビゲーションは利用できない。
ただし、ミュージックプレーヤー起動中でもLifekitメニューからGPS機能は呼び出せ、測位が可能だ。そこからiモードを起動し、地図を表示することもできる。測位中やiモードの接続中に曲が途切れたり、ノイズが入るようなことはなかった。
N903iでは最大4段階の文字サイズ設定が可能になり、文字入力やメール、iモード、フルブラウザごとに変更が可能だ。また、一括設定も可能で、購入後の初期設定にも文字サイズの指定が含まれている。
ただし、機能によって選ぶことが可能なサイズは制限される。電話帳では標準と拡大の2段階のみで、iモードやフルブラウザでは3段階となっている。フォントと太さの設定については、それぞれ2パターンずつ設定できる。
N902iSで設定できるめざまし時計の数は3つだったが、N903iでは増えているのかという質問が寄せられた。N903iでは、設定できる数は5つに増えている。設定内容は、時刻、アラーム音、音量、スヌーズ、自動電源のオン/オフで、N902iSと同じになっている。
文字入力をする際に、候補を逆順に送る逆トグル。N903iも従来通り、サイドボタンで逆トグルを行う。逆トグルボタン(ホームボタン)の位置はN902iSよりも前よりになってダイヤルキーに近くなった。そのため、指の移動もより短くなり、使いやすい印象を受けた。
※今回の検証は、発表会で展示されたデモ機で行っており、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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