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インタビュー2006年12月08日 02時30分 更新
「9(nine)」開発者インタビュー「赤耳」とARM9がもたらすサクサク感――開発陣に聞く「9(nine)」 (1/2)シンプルなデザインに通話・メール・Webブラウズと割り切った機能を搭載する「9(nine)」。このシンプルさにはどのようなこだわりが込められているのが、ウィルコムの開発担当者に話を聞いた。ウィルコムの「9(nine)」は、W-SIMと呼ばれる挿抜可能なPHSモジュールを使用するWILLCOM SIM STYLE対応の音声端末だ。「TT」と「nico.」のデザインを継承し、W-SIM同梱セットには高度化PHS規格である「W-OAM」対応のW-SIM「RX420AL」を用意する。 9(nine)のデザインや開発、またW-OAMへの対応はどういった経緯で進められたのか、ウィルコム プロダクト統括部の堀田峰布子氏、甲斐博之氏、田尻圭史郎氏に話を聞いた。 nico.とは違うシンプルさほぼ完全な直方体で、裏返してしまえば電話と気がつかないほどシンプルな形状の9(nine)。ここまで思い切ったデザインになったのはなぜだろうか。 「9(nine)は、通話・メール・Webブラウズと現在の携帯端末として最低限必要な機能に絞った端末です。できるだけ長く持って欲しいし、できるだけ身近に置いもらいたい。そのため、できるだけスタンダードなデザインにして飽きのこないフォルムを目指しました。だから、携帯としてのデザインはもちろんですが、モノとして嫌みのない、誰もが手にしたくなるミニマルなデザインに仕上がっています」(堀田氏) SIM STYLEの音声端末、しかも同じストレート端末としてすでにnico.が存在するが、どういったコンセプトの違いがあるのだろうか。 「nico.はとりあえず電話とメールがあればよい、あるいはすでにW-ZERO3を持っていて音声向け機能だけ欲しいというユーザー向けの端末です。一方の9(nine)はWebブラウザも搭載し、普段使いのメイン端末としても利用できることを狙っています」 シンプルであることに変わりはないが、その“シンプルさ”には明確な違いがあるようだ。その違いは機能だけでなくデザインにも現れているという。 「nico.はポップで自己主張が強い、シンプルなりに存在感を押し出すタイプですね。9(nine)は生活の場になじみ、必要以上に存在感を意識させないデザイン。2機種の開発期間はけっこう重なっていますが、コンセプトの成り立ちが違うので明確に切り分けて開発は進みました。そのため、同じシリーズであったり、兄弟機というわけではありません」(堀田氏) この9(nine)のデザインだが、面と面が直角で金型からスムーズに抜けないため、意外にも成形には向かない造形だという。通常は角度を付けてテーパーにするか、コストをかけて型の分割方法を複雑にするなどの手法で解決するが、9(nine)ではデザインを崩さない程度のわずかな角度を付けて解決している。 このこだわりは充電台にも現れている。堀田氏が「こだわりにこだわった」という充電台は、9(nine)と同じくらいシンプルな造形だ。こちらも本体同様、成形に隠れた苦労があった。 「当初は、確実に充電端子に接触させるためのガイドが受け皿の部分にありましたが、内側もまっすぐにしたかったので取ってもらいました。そのかわり、端末を置くときに後方に傾かせることで、端子に荷重をかけて確実に接触させるようにしています。本当は、端末を垂直に立てたかったんですけどね」(堀田氏)
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