くーまんが記念日にこだわっている点は少し触れた。大事だが、つい忘れてしまいそうな記念日を、くーまんがそっと遠まわしに教えてくれる実用的な部分も重要だが、クリスマスや正月にはさまざまな“隠し”機能が登場するらしい。
「実は記念日は、くーまんのコメントやくーまんから届くメールだけではなく、待受やフラッシュメニュー、くーまんのお部屋などにも反映されます。ずばり、もうすぐ訪れるクリスマスやお正月は見逃さないでください」(伊藤氏)
クリスマスには、くーまんがサンタの衣装に着替えるようだ。しかも24日と25日では別々の仕掛けを用意しているらしい。810Tと811Tで初めてクリスマスやお正月を迎えるユーザーは、楽しみにしていてほしい。
さて今後、少なくとも向こう数年に登場するソフトバンクモバイル向けの東芝製端末には「くーまん」を搭載する予定のようだ。2007年2月発売予定の子ども向け端末「コドモバイル 812T」にも810T、811Tと同じくーまんを搭載する。
2006年ソフトバンク秋冬モデルとして910Tと810T、811Tの3機種を投入した東芝だが、910Tには「くーまんのお部屋」が搭載されなかった。そのためファンの間では9xxの型番を持つハイエンド端末は「くーまん」軽視かという憶測も流れたが、これは単に開発時期の事情だけだったようだ。ちなみに秋冬モデルの発表と同時に反響があり、くーまん復活に対する「お礼」メールが届いた時にはさすがに驚いたそうだ。
「端末の新機能に合わせてくーまんも成長します。今後もくーまんのスタンスは変わらないので、安易にゲームなどにすることは考えていません。携帯の機能のうち、あまり使わない“食わず嫌い”をくーまんがアシストすることで楽しく便利に使えるようにするという位置付けも変わらないと思います。くーまんは奥が深いので、使い続けることでじわじわ満足度が上がる貴重な機能だと思っています」(東氏)
3G端末への搭載で大きく“成長”したくーまん。今後登場する端末の新機能にも“あなたのパートナー”として、「〜でふ」などと言いながらそばにいてくれるようだ。今後搭載される携帯の新機能に対して、そこだけくーまんが無関係でががっかり、といったことにはしたくないと話してくれた。
音楽、テレビ、ゲーム、デザイン、カメラ、サイズ……携帯を選ぶポイントは人それぞれだが、ソフトバンクモバイルの“T”端末を「なにより“くーまん”があるから」という理由で選ぶユーザーが多いことも、いかにくーまんが愛されているかの証明となろう。
東芝製携帯のくーまんへ注ぐ愛情とこだわりの意味を、改めて強く感じずにはいられない。
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