「hTc Z」「X01HT」のファンが集うユーザーサイト、「htc Fan Site」がオープン

» 2006年12月21日 15時36分 公開
[小山安博,ITmedia]

 NTTドコモとソフトバンクモバイルから発売されているWindows Mobile搭載のスマートフォン「hTc Z」「X01HT」のユーザーファンサイト「htc Fan Site」が20日に正式オープンし、記念イベントが東京・帝国ホテルで開催された。

 htc Fan Siteは、ブロガーのKzou氏らが中心となって立ち上げたユーザーサイト。サイト立ち上げの動機について代表のKzou氏は「スマートフォンの普及に一役買おうと(Fan Siteを)立ち上げた」と説明している。

 同サイトは12月1日に開設され、20日に正式サイトとして公開。コンテンツはhTc Z/X01HT関連情報を閲覧できるほか、ユーザーから寄せられたWindows Mobile対応機器のレビューやフォーラムによるユーザー同士の交流、FAQなどが用意される。HTC端末ユーザーだけでなく、W-ZERO3/W-ZERO3[es]利用者や海外のWindows Mobile端末に関心があるユーザーにも役立つサイトに仕上がっている。

Photo htc Fan Site代表のKzou氏。htc Fan Siteは12月17日の時点ですでに100万ページビューを超え、今後サーバの強化やコンテンツの充実を図っていくという。「ユーザー同士、力を合わせてやっていければいい」
Photo Windows Mobile向けのソフトウェアを開発するGzh氏。今回はアドレス帳置き換えアプリケーションのQDzを紹介
Photo Offisnail氏は、予定表置き換えアプリケーションOffisnail Dateを紹介

 20日の記念イベントには、開発元の台湾HTCやマイクロソフトらも協賛し、Windows Mobile対応機器やサービスを紹介するとともに、HTC製の国内未発売モデルを出展。ユーザーが持ち寄ったスマートフォンもあわせて展示された。

 イベントは、100人限定の事前申し込み制で募集したところ、受付開始から10日もたたずに定員に達する盛況ぶりだったとKzou氏。参加者は「(参加者の)7割がコアなユーザー、残り3割ぐらいがどんなことができるか興味がある人」だという。講演に続く懇親会では、普段は顔の見えないブロガー同士が至るところでモバイル談義に花を咲かせていた。

 なおイベントでは、Windows Mobile向けソフトウェアを開発するGzh氏やOffisnail氏、海外モバイラーのSaim Breeze氏、戦場記者のShamil(常岡浩介)氏といったメンバーが自作ソフトの紹介やスマートフォンの現状について語る場面もあった。中でもShamil氏のイラク戦争やチェチェン紛争下におけるモバイル環境の現状が注目を集めた。

Photo ちょっと分かりづらいが、「QDz」の画面。海外携帯のアドレス帳の使い勝手を参考にしているそうだ。htc Fan Siteでベータ公開をし、メジャーバージョンアップ時にはGzh氏のサイトで公開するという
Photo 軽快に動作する予定表アプリケーション「Offisnail Date」。来年1月末までにカンパウェアとして正式公開する予定

Photo 東南アジアで勤務するSaim Breeze氏は、タイ・バンコクとベトナム・ハノイの携帯の現状を紹介
Photo 「KEITAI」(ケータイ)は海外でも日本の携帯電話として通じるそうだが、SIMカードにより自由に端末とキャリアを入れ替えて使える点がメリットだという。特に国内では、今回のような一時帰国の場合の通信手段に困るそうだ

Photo 東南アジアではスマートフォンはまだ高嶺の花。端末はSIMロックフリーのため、端末の中古市場が確立しているという
Photo 海外端末のSMSは、着信するまで繰り返し発信し、着信の知らせが戻ってくる。2004年のインドネシア・スマトラ島沖地震の津波の際には安否確認に活躍したそうだ

Photo 戦場記者のShamil氏。戦場という特殊な状況下でのモバイルの使い方を披露
Photo 戦場で記事を書いて入稿する場合、通信手段の確保が問題になるが、ここ数年はイラクやアフガニスタンでも携帯電話が使えるようになったという。Skypeを使って日本国内にも通話しているそうだ

Photo ユーザーが持ち込んだスマートフォン
Photo 懇親会の模様。集まった100人の多くには、協賛各社から提供された景品が贈られた

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