“違法な音楽配信根絶”で携帯3キャリアと音楽関係権利者6団体が合意

» 2006年12月21日 15時45分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルは12月21日、日本レコード協会、日本音楽著作権協会、日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センター、日本音楽事業者協会、音楽出版社協会、音楽制作者連盟と協力し、携帯向け違法音楽配信に関して、根絶に向けた本格的な検討を開始すると発表した。

 2005年夏ごろから、市販の音楽CDなどから作成した携帯再生用の音源を、権利者の許諾なく無料で公開するケースが急増。携帯3キャリアと音楽関係権利者6団体は、これを極めて重大な問題であるととらえ、携帯向け違法音楽配信の根絶に向けた諸施策、継続的かつ積極的な啓発活動などを、共同で実施していくことで合意した。

 今後は違法音楽配信の対策を検討する協議体を設置し、携帯向け違法音楽配信に対する技術面での対策などを検討。違法アップロードに対する、プロバイダへの送信防止措置要請をより一層強化するとともに、悪質な違法行為者に対しては、刑事上・民事上の法的措置を進めていくという。

 なお、これまでの実績としては、日本レコード協会と日本音楽著作権協会が、11月末現在で11万2000件におよぶ違法ファイルについて、プロバイダ責任制限法に基づく送信防止措置要請を、プロバイダに対して行っている。

 同じく11月には、日本音楽著作権協会が管理している楽曲を、着信メロディ用のデータとして無断でアップロードし、日本音楽著作権協会による繰り返しの警告にも関わらず侵害行為を継続したとして、長崎県佐世保市の男性が逮捕されている。

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