台湾HTC製のWindows Mobile 5.0搭載端末を使うユーザーが作るファンサイト「htc Fan Site」が、日本のPDA事情を英語で発信する個人サイト「PocketPC Japan」と共同で、Windows Moble端末のユーザーや購入検討者を集めた情報交換のためのイベント「Windows Mobile Fan Evening Tokyo」を開催した。イベントでは、Windows VistaとWindows Mobileの同期方法の紹介に加え、ユーザー同士の交流会も行われた。
今回のイベントでは、まずhtc Fan Site代表のKzou氏が、Windows Vistaの新しい機能である「Windows Mobileデバイスセンター」を紹介した。Windows Mobileデバイスセンターは、Vista搭載PCとWindows Mobile端末のデータを同期させるためのツールで、これまでのActiveSyncの後継にあたる機能。コンシューマー向けVistaの発売にあわせて1月31日に公開されたばかりだ(1月15日の記事参照)。
Windows Mobileデバイスセンターは、従来のActiveSyncの機能である予定表やアドレス帳の同期に加え、画像、動画の端末からのPCインポートに対応。インタフェースも一新されたデバイスセンターでは、「同期速度もActiveSyncより速くなった」(Kzou氏)という。
また、音楽に関してもデバイスセンターからWindows Media Player 11を起動、簡単な操作で端末と楽曲データを同期できるようになっている。
デバイスセンターの説明に続き、スモールネットワーク代表取締役の堀江健一氏が、同社が開発した文字入力アプリケーションの「iuTAP」について説明した。
iuTAPは、合計12のキーを使ってQWERTYキーボードに近いスピードでの入力を実現するアプリケーション。携帯のダイヤルキーを使って、通常の携帯電話より快適かつ素早く入力できるのが特徴で、ダイヤルキーを使った入力に慣れている日本のユーザーが使いやすいという。
会場はイベントスペースも兼ねた多国籍料理の店「The Pink Cow」で開催され、一連の解説のあとには料理も振る舞われた。イベントには現役ユーザーに加え、これからWindows Mobile端末を使いたいと思っているユーザー予備軍も参加。PocketPC Japan経由で参加した外国人のユーザーも交え、ざっくばらんな雰囲気の中で活発な情報交換が行われていた。
今回のイベントを主催したKzou氏は、今後も定期的にこうした会合を開催したいといい、ソフトウェアベンダーらの参加を呼びかける意向。また、テキストを使った初心者向けの講習会も企画しているという。
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