2006年に最も売れたau端末は、カシオ計算機製の「W41CA」だった。
2006年2月に発売されたW41CAは、6月第4週に初登場の「ウォークマンケータイ W42S」に1度抜かれた以外、29週に渡って首位を獲得し、実に33週連続でランクインした。
W41CAは、PCサイト/ドキュメントビューアーなどに加え、EZ FeliCa、FMラジオ機能も搭載し、2.6インチのワイド液晶+回転2軸ヒンジ構造ながら、22ミリという薄型化も実現した端末。多機能さとデザイン性を兼ね備えたバランスのよさに加え、“これがあるから機種変/キャリアを変える”というほどの熱烈なファンを生んだ「ペンギンコンテンツ」を搭載するのが大きな特徴だ。
なお、9月の第3週から2006年秋冬モデルのソニー・エリクソン・モバイル製の「W43S」(下半期2位)に売れ筋が移り、以降、W41CAは緩やかにランキングから姿を消してしまった。これは、この時期にほぼ在庫を売り切ったためと思われ“在庫があるだけ売れた”、昨今希有な端末だったことが伺える。
ちなみにW41CAの後継となる2007年の春モデル「W51CA」が2007年の2月に発売された。ペンギンコンテンツを含めたW41CAで評価を得た特徴を引き継ぎつつ、ワンセグを新たに搭載している。
au端末はドコモ端末と比較すると、ハイエンドの新機種であってもやや安価に販売(au:2万円〜2万円半ば/ドコモ:3万円〜3万円半ば)され、かつ次の新機種発売とともに大きく値下がりする傾向がある。発売当初から人気の高かった2006年春モデルのW41CAも、夏モデルが登場した7月あたりから1円で販売される店舗も出始め、さらに人気が加速した印象だ。
これは、下半期のランキングで1位となったウォークマンケータイ W42S(2006年夏モデル。総合4位/下半期1位)にも当てはまる。W42Sは、“ウォークマン”という強力なブランドネームが与えられ、その名の通り音楽を大きくフィーチャーした機能を搭載するのが特徴。端末の下方に音楽操作専用の「ミュージックシャトル」キーを搭載し、コントローラ付きイヤフォンコードが付属。auの総合音楽サービス「LISMO」のほか、PC内の音楽データをATRAC3形式で携帯に転送できる機能を備え、1Gバイトの内蔵メモリと、別途4GバイトのメモリースティックDuoを併用し、最大5Gバイト分の音楽データを保存できる。
ウォークマンケータイ W42Sも6月第5週の初登場で1位を獲得し、以来2006年の最終週まで23週連続でランクイン。2007年2月現在もいまだランキングに登場している。
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