バブルへGO!! タイムマシンはドラム式「一番変わったのは携帯かな」Mobile&Movie 第248回

» 2007年02月23日 14時16分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
監督馬場康夫
制作年・製作国2007年日本作品


 今回ご紹介するのは、広末涼子扮する主人公がバブル絶頂期にタイムスリップして、カルチャーショックを受ける『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』。今ではあって当たり前の携帯電話、もう携帯なしの生活は考えられませんが、その時代はポケットベルの全盛期でした。

 母が突然亡くなり、彼氏に借金を押し付けられた、フリーターの真弓(広末涼子)。借金取りの田島(劇団ひとり)につきまとわれ、逃げるように暮らす最悪な毎日を送っていました。そんな時、真弓の前に下川路(阿部寛)という男が現れます。

 財務省の役人である下川路は、日本の借金は膨れ上がっており2年以内に経済は破綻すると、真弓に力説。突拍子もない言葉に真弓は呆然とします。さらに、下川路は真弓に日本経済を救うプロジェクトに協力するよう頼んできました。それは、バブル絶頂期の1990年にタイムスリップし、バブル崩壊を止め、歴史を作り変えるという仰天プラン。なんと、そのタイムマシンを作ったのは、真弓の母・真理子(薬師丸ひろ子)だったのです。

 すでに、真理子は1990年へのタイムスリップに成功したものの、その後の行方がわからなくなっているとのこと。下川路は真弓に、実の母である真理子を探してきてほしいと頼みます。てっきり死んだと思っていた母が生きていると聞いて驚く真弓。下川路からは、バブル崩壊を止めることができれば、元カレの借金もなくなるかもしれないとも言われ、真弓はプロジェクトへの参加を決めます。

 タイムスリップ決行当日、真弓が案内された場所にあったのはドラム式洗濯機。この洗濯機を改造して、母・真理子がタイムマシンにしたと言うのです。水着に着替え、生活用品を防水バッグに入れ、おそるおそる真弓は洗濯機に乗り込みます。

 気がつくと、真弓は1990年の東京にいました。まずは、その当時から財務省にいた下川路を尋ねます。2007年の真面目で暗い下川路と違って、若い下川路は危険なプレイボーイ。母を探している真弓の状況などお構いなしに口説こうとしてくるのです。いくら真弓がタイムスリップしてきたことを説明しても、信じてもらえません。真弓と下川路のやりとりを見ていた薫(吹石一恵)は詰め寄ってきます。薫もまた、下川路が口説いた多くの女性のひとり。しかし、リポーターで好奇心旺盛な薫は、未来がどう変わったのか、冗談半分で真弓に尋ねます。

 「一番変わったのは携帯かな」

 と言って、2007年から持ってきた携帯電話を見せる真弓。

 「えっ、これ電話なの?」

 薫は小さくて、キラキラした携帯電話を見て驚きます。当時の携帯は、電話帳を半分にしたような大きさで、VIPの一部しか持っていないものだったのです。

 「これ、写真も撮れるよ」

 「えっ、カメラも付いてるの?」

 真弓は携帯で写真を撮って見せます。圏外で通話はできないのに、つい何かと携帯を使ってしまう真弓。他にも、未来が変わったことを次々に説明します。

 遊び人の下川路に連れられて、夜の街に繰り出した真弓は、ディスコにいるボディコン・ワンレン、テレビに流れる見知らぬCM、そのすべてが新鮮でおかしくて、バブル時代も悪くないという気分に。そんな真弓の重大な目的は、母を探してバブル崩壊をくい止めること。果たして、真弓は任務を達成できるのでしょうか?

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