日本ではNTTドコモの「hTc Z」やソフトバンクモバイルの「X01HT」の供給元として知られるHTCは、欧州ではNokiaに次ぐ第2位のシェアを持つほどの大手端末メーカーだという。そのHTCブースで来場者の目を引いていたのが、システム手帳サイズのWindows Mobile搭載端末「HTC Advantage(X7500)」だ。着脱式のQWERTYキーボードを備える。
最大の特徴は、本体側に5インチのタッチパネル付きVGAディスプレイを搭載し、着脱式のQWERTYキーボードを用意していること。利用時はキーボードの上に本体を立て、まるでコンパクトなノートPCのように作業ができる。収納時はキーボードと本体を重ねられ、システム手帳大の革ケースに収まる。
通信規格はHSDPA/W-CDMAとクワッドバンドのGSM/GPRS/EDGE(850/900/1800/1900MHz)をサポートし、各種携帯電話のネットワークが利用可能だ。またIEEE802.11g/b準拠の無線LAN、Bluetooth 2.0などにも対応している。OSはWindows Mobile 5 Pocket PC Editionを採用した。ユーザーメモリは128Mバイトあり、さらに8GバイトのHDDも内蔵している。本体の外形寸法は133.5(幅)×98(奥行き)×16(厚さ)ミリ、キーボードは133.5(幅)×98(奥行き)×4(厚さ)ミリ。
なお同社はWindows Mobile 6.0対応の新端末として、「HTC S710」という新たなQWERTYキーボード搭載小型端末も発表している。
薄型端末「Ultra Edition II」などが会場で注目を集めていたSamsung Mobileのブースだが、筆者の興味をひいたのは、ユニークなヒンジを備え、メインディスプレイの角度を自在に変えられるユニークな端末「SCH-P110」だ。
端末を縦に開くと普通の携帯だが、なんとディスプレイとキーボードをそれぞれ90度回転されられる。つまり、ディスプレイを縦位置にしながらダイヤルキーを横位置で使ったり、ディスプレイもダイヤルキーも横向きで使ったりできるわけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.