デザイン、ワンセグ、色。それとも価格?──激化する携帯春商戦携帯販売ランキング(2月19日〜2月25日)

» 2007年03月02日 21時58分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
順位NTTドコモau(KDDI)ソフトバンクモバイル
1(1)SH903i(1)W44K(1)812SH
2(2)FOMAらくらくホンIII
(F882iES)
(2)W51CA(2)911SH
3(-)N703iμ(-)W51S(3)910SH
4(3)SH703i(7)W43H(4)705P
5(4)P703iμ(6)W52T(5)810SH
6(10)P702iD(4)W43H II(7)811SH
7(-)P903iTV(3)A1406PT(6)705SH
8(8)P902iS(5)W51P(8)810T
9(5)N903i(8)W51SA(9)811T
10(-)SO703i(10)A5523T(-)812T

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の主要量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。

703iと903iTV。新機種の販売状況はかなり好調

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 703iシリーズや903iシリーズのワンセグ/高速通信対応機の新機種が続々登場した2月第4週のドコモ販売ランキング。今回は前回と同じく、シャープ製の「SH903i」と富士通製の「FOMAらくらくホンIII」が1位、2位を獲得している。

 しかし3位以下で703iシリーズを中心とする争いが激化し、ランキングに大きな変動をもたらしている。今回はNEC製の極薄端末「N703iμ」(写真)、パナソニック モバイル製のワンセグ端末「P903iTV」、ソニー・エリクソン・モバイル製の“アロマ”ケータイ「SO703i」が登場し、それぞれ3位、7位、10位に入った。

 なお703iシリーズは、3位のN703iμ以下、4位にシャープ製の「SH703i」、5位にパナソニック モバイル製の「P703iμ」、6位に「P702iD」(2006年8月発売)、10位にSO703iが顔を見せ、TOP10内に5機種もランクインする結果となった。2006年に登場した70xシリーズは、一部機種を除いてランキングに常時顔を出すほど週別の販売数は伸びなかった傾向があったが、2007年の春モデルとなる703iシリーズの出足はかなり好調な様子だ。

 また、703iシリーズとほぼ同時期に投入された903iシリーズのワンセグ端末の動きも上々のようだ。23日発売のP903iTVは今回7位に入り(三菱電機製の「D903iTV」は16日発売)、シャープ製のドコモ版“アクオスケータイ”こと「SH903iTV」も、今週28日に発売された。

 なお、SH903iTVはその発売日当日、「指名買いが大多数だった」(量販店の携帯コーナー店員)とのことで、“待ちに待った”というユーザーが多く買い求めたようだ。次回のランクインは必至と思われるが、果たして何位に付けてくるだろうか。


新機種同士の争い激化。ターゲットユーザーの設定も、今後いっそうの課題に

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 2007年春モデルのうち、2月発売予定だった端末の投入をほぼ終えたauの販売ランキング。今回登場した新機種はソニー・エリクソン・モバイル製のシンプル&エレガント端末「W51S」(写真)で、初登場3位を獲得した。

 上位の顔ぶれは、1位に京セラ製のスリム端末「W44K」、2位にカシオ計算機製の「W51CA」と、前回と変わらない。2006年11月発売のW44Kが2007年春の新機種勢を押さえており、その人気は未だ衰えない。

 今回順位を大きく上げたのは、日立製作所製のワンセグ端末「W43H」(前回7位→4位)。2007年1月発売のカラーバリエーションモデル「W43H II」(6位)とともに好調に売れているようで、やはり“ワンセグ付き”というスペックは2007年春商戦向けモデルで大きなセールスポイントとなっていることが伺える。

 一方、ワンセグを搭載しない端末は、その端末の持つデザインやテーマ、雰囲気などをアピールし、これらも端末によってかなりの人気を得ていることが分かる。長らく首位に立っているW44Kのほか、今回初登場で3位に入ったW51S、8位のパナソニック モバイル製「W51P」などは、携帯売り場で各種の端末を見比べて「これがいい」と選ばれることが多いという。

 今後、端末数が増えることで想定ターゲットユーザーもより細分化される傾向が強くなると予想される。どんなユーザーをターゲットにするか──端末メーカーにとってかなり難題とは思うが、逆にそこが腕の見せ所になってくることだろう。


“PANTONEケータイ”連続首位。今後の端末発売ラッシュにも期待

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 2月10日に発売された“PANTONEケータイ”こと「812SH」が強い。以前の人気機種「911SH」や「705SH」らを押さえて、2週連続で首位を獲得した。

 続いて、それでも人気は依然高いワンセグ搭載の“アクオスケータイ 2nd model”こと「911SH」、500万画素/光学3倍ズームカメラ搭載の「910SH」、スリム+スクエア+シンプルな「705P」、VGA液晶搭載の「810SH」などの2006年秋冬モデルが変わらずランクインした。順位に大きな変動はなく、新機種投入前の静けさといった様相を呈している。大きな変動は、子ども向け端末「コドモバイル 812T」(初登場10位)の登場くらいだろうか。

 そんな812T以降の新機種だが、今週、人気機種の1つ、705Pの後継機となるパナソニック モバイルの「706P」とソフトバンクホークスのオフィシャル携帯「ホークスケータイ」の発売日が3月3日に決まった。これを皮切りに“ほぼ全部入り”のハイエンド端末「911T」や「813T」、厚さ8.4ミリの極薄端末「708SC」、厚さ13.5ミリのワンセグ最薄端末「805SC」、HSDPA対応の薄型端末「707SC II」なども3月から続々登場してくると見られる(一部“今春発売予定”と、発売時期が少々あやふやな機種もあるが)。

 特に、ITmediaの春モデルアンケートで「なぜこれほどの差が付くのだろう」と思えるほど圧倒的な人気を得ている東芝製の“ほぼ全部入り”ハイエンド機「911T」には注目したい。この端末は発売後、どのような動きを見せるのだろうか。

photo 2007年3月2日18時現在の途中結果

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