PCと接続してモデムにできるか?――「EM・ONE」「EM・ONE」の“ここ”が知りたい(3)

» 2007年03月05日 11時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo イー・モバイルのHSDPA端末「EM・ONE」

 定額料金で最大3.6Mbpsのパケット受信が可能と、モバイル環境ながら手ごろで高速なインターネット利用ができる「EM・ONE」。単体でも強力なPDA機能を持つが、PCと接続してのモデムとして利用できるのかという質問が多かった。

質問:PCと接続してモデムとして利用できますか?

 PCとはUSBかBluetoothで接続しモデムとして使える。また、PCと接続した場合の通信料も、定額料金に含まれている。USB端子はminiABコネクタタイプを備えており、付属ケーブルだけでなく市販の巻き取りケーブルなども使えるだろう。Bluetoothについては、レノボ・ジャパン「ThinkPad T43」の内蔵Bluetoothから、特別な設定なしにモデムとして認識できた。

 モデムとしてインターネットに接続する場合も、ISPとの契約は不要だ。EM・ONEに設定してあダイヤルアップ用アカウントで、PCからもダイヤルアップ接続ができた。特にプロキシサーバーなどを経由している様子もないようだ。

photophoto 「speed.rbbtoday.com」での通信速度計測結果。Bluetooth接続だが、送受信共に300kbpsを割り込む事はなかった

 今回は評価機によるテストだったので、USB接続での速度チェックは試せなかったが、Bluetoothモデムとして利用した際には受信で最大387kbps、送信で最大354kbpsという速度を確認できた。複数回の計測で370〜380kbosという受信速度を安定して記録し、Webブラウズのレスポンスも良好だった。

 EM・ONEが搭載するBluetoothはバージョン1.2で、非対称通信時の最大速度は約720kbps。しかし、今回のようにモデムなど送信・受信の双方を行う対象通信時には、最大約440kbpsに落ち込む。この点がボトルネックとなって、370〜380kbosという受信速度になったと思われる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年