作品名 | 僕は妹に恋をする |
監督 | 安藤尋 |
制作年・製作国 | 2006年日本作品 |
今回ご紹介するのは、人気コミックが原作の映画『僕は妹に恋をする』。双子の兄妹の禁じられた恋を、甘くせつなく描いています。兄役は人気コミック『花より男子』のドラマも好調な松本潤、妹役はauのCMでおなじみの榮倉奈々。双子はおそろいの携帯電話で、秘密のメールを交換します。
幼い頃から仲よしの双子、頼(松本潤)と郁(榮倉奈々)。同じ部屋で寝起きし、同じ高校に通う2人。兄の頼が妹の面倒をみてあげるという、微笑ましい関係が続いていました。郁は、成績優秀な兄にコンプレックスを感じながらも、誇らしく思っていました。
そんな2人の関係が、ギクシャクし始めたのは最近のこと。やさしかった頼が、郁に対してあからさまに冷たい態度をとるようになったのです。おそらく、頼の親友・矢野(平岡裕太)が、郁に告白したことが原因。郁はどう答えていいかわからず、頼に相談したのですが
「好きにしろ」
と突き放されてしまったのです。頼の変化に悲しくなる郁。
一方頼も、矢野から郁への気持ちを聞かされ、苛立つ自分にとまどっていました。クラスメートの楠(小松彩夏)には、学校で妹を見ている時だけやさしい顔をしていると指摘され、何も言えなくなります。
「妹ってトクだね」
頼に振り向いてもらえない楠は、妹の郁が羨ましく、つぶやいたのでした。
それから頼は眠れない夜を過ごし、自分の気持ちを確かめていました。愛しげに、ベッドで眠る郁の顔を見つめる頼。寝顔に近付いていくと、郁が目を覚ましてしまいました。
「ずっと好きだった」
とうとう頼は、正直に伝えてしまいます。その言葉に驚く郁。しかし、郁もまた頼と同じ想いでいたのです。やっと通じ合えた2人は束の間幸せを感じますが……それは禁じられた恋。普通のカップルのように手をつないで歩けない、友達にも言えない恋。学校でも、兄妹として振る舞わなければならないのに、気持ちは暴走してしまうのです。
「補習終わったよ。教室で待ってる」
郁は、頼に恋人同士のように、一緒に帰ろうと携帯メールを出します。
「今日は用事があるから、先帰ってて」
少しずつこの恋が間違っているのではないかと考え始めた頼は、断りのメールを返してしまいます。自分の気持ちに嘘をついて。やはり兄と妹に戻るべきなのか、揺れ始める頼。郁は頼に振り回され、不安が募るばかり。やはり、兄と妹の恋愛は無理なのでしょうか? 頼と郁が選んだ道とは?
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