世界標準ケータイを「なんちゃって・おサイフケータイ」にする助っ人が現れた!?プロフェッサー JOEの「Gadget・ガジェット・がじぇっと!」(2/3 ページ)

» 2007年03月14日 09時57分 公開
[竹村譲,ITmedia]

 普段はがめつい親父なのだが、この際、Edyは新しいD903iの持ち主となる娘にくれてやろう!とたまに太っ腹になっても、あいにく、娘のFOMAカードのささったケータイはセンターから見て赤の他人の持ち物だ。当然親父のEdy残金は、渡せないし使えない。

 ここで一瞬光が差したのは、Edyの残額は、同じおサイフケータイ同士ならネット経由で現金書留のイメージで送金できることだった。FOMAカードに限らず世界的に先行したSIMカードケータイの便利なところは、物理的に同じケータイ電話でも、自分専用のIDとなるSIMカードをさせば、その瞬間から自分の電話番号の自分ケータイとなることだ。これは機種交換の簡便さや、着せ替えケータイのイメージで、「ケータイ後進国」の日本でも一般的に理解されている。

 以上の内容を深読みせずに浅読みして、浅はかな筆者が考えたことは、まず、娘が自分のFOMAカードをD903iに入れて、ネットにアクセス、そしておサイフケータイの設定を行い、Edyを契約。続いて、今度は、筆者のFOMAカードをD903iに挿入して、娘のケータイに送金する。という安易な方法だった。

 しかし、この考えは、現在のD903iに導入済みのiアプリであるEdy関係の通信ソフトウエアを私がネット接続して解約、ソフトウエア削除を行わないと、娘の設定が不可能であることが判明し、あえなく崩壊した。どうもこの問題の解決にはタイムマシンの登場を待たなければならないらしい。

 Edy空間に浮いた残額は約6000円少々。ビットワレットの雑収入にするにはちょっともったいない金額だ。90日間という保管期限があったので、現在は、過去に筆者のケータイだったD903iに筆者のFOMAカードを差し込んだ時のみ見える幻の金額になっている。既にケータイ本体は、毎日娘が自分のFOMAカードで使っている。もちろん、彼女も私の周囲の普通の人と同じくSuica機能もEdy機能も使ってはいない。

 先日、このケータイのどこかに入っていて、筆者のFOMAカードを入れた時だけ見える幻の6000円を今後どのようにして使うか、家族会議を開いた。たまたまぼんやりとEdyのサイトを見ていると、筆者も時々行く秋葉原の「肉の万世」でなんとEdyが使えると掲載されていた。コンビニ以外ほとんど使えないと思っていたEdyだが意外なところに希有なチャンスがあった。結果、近いうちに、家族全員で、秋葉原の万世で豪華ディナーをとることにした。

 中身をすっかり入れ替えたD903iは既に普段は娘のケータイになっているので、万世のレジ前で、久しぶりに筆者のFOMAカードに差し替えて支払いをしようと思う。もし6000円以上食ったら、差額はキャッシュで可能なのだろうか、その時までに万世がEdyの取り扱いを止めたりしないか……などなど、不安はまだまだあるが、これでケータイEdyとは永遠にさようならできそうな確立は50%を超えたはずだ。「パトロンと一緒の時だけお金が使える他人のケータイ」。少し考えるとこれは別のときに便利かも……な〜んて新しいアイデアも沸いてきたが、この話はここまで。

 さて、長過ぎる前置きはそろそろ終わりにして、本題に入ろう。前々回の記事が出てから、知人から連絡があった。「なんちゃっておサイフケータイのベストソリューションの話」だった。なんと、アルプス電気が開発している「リカロイ磁性シ−ト」と呼ばれるRFIDシートがその「なんちゃっておサイフケータイ」を実現してくれるらしい。

photo アルプス電気の「リカロイ磁性シ−ト」を使えば、グローバルなNokiaケータイでも「なんちゃっておサイフケータイ」を実現できる

 また前々回のお話しの続きになるが、D903iからNokia E61にケータイを交換した筆者は、従来のプラスティック製SuicaをNokiaケータイの下に敷いて、専用ケースに入れて自分なりに工夫をした「なんちゃっておサイフケータイ」でJR改札をスマートにスルーしようとしたが、見事に引っかかった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年