デジャヴ「川岸で女性の死体があがった」Mobile&Movie 第254回

» 2007年04月06日 14時09分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名デジャヴ(DEJA VU)
監督トニー・スコット
制作年・製作国2006年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、デンゼル・ワシントン主演の不思議なサスペンス『デジャヴ』。ハリウッド随一のヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーがプロデュースしたことも話題になっている本作。ニューオリンズを舞台とし復興を願って、ハリケーン・カトリーナの被害にあった家屋も撮影されています。

 500人以上の犠牲者を出したフェリー爆破事件が発生し、ATF(アルコール・タバコ・火気・爆発物局)のダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)は、鋭い推理で犯人の使った爆発物を検証していました。フェリーを見下ろす位置にあるブリッジを確認していると、カーリンの携帯電話に連絡が入ります。

 「川岸に女性の死体があがった」

 全身に火傷をおっていたという女性。爆破されたフェリーの乗客が流れついたのでは、という考えも浮かびましたが、彼女が発見された時刻は爆破と合わず。カーリンは現場に駆けつけて、遺体の様子を確かめます。彼女の顔を一目見た時、カーリンは不思議な感覚を味わいます。それはデジャヴ……。どこかで会ったことがあるような懐かしい気持ち。

 カーリンはその感覚にとまどいながらも、彼女の死因を見つけ出すことが、フェリー事故にも結びつくのではないかと独自に捜査を始めます。やがて、彼女の名前がクレア(ポーラ・パットン)とわかり、死亡する前の晩にある男に車を売っていたことまで突き止めたのでした。

 そんなカーリンの働きを見守っていたのが、FBI捜査官のプライズワーラ(ヴァル・キルマー)。優秀なカーリンに、ぜひFBIのチームに加わり、爆破事件の犯人逮捕に協力してほしいと要請してきました。プライズワーラに連れられて、FBIの拠点にやって来ると、そこには衛星カメラが撮影したという、爆破事件の4日前の映像が流れていました。いくつかの制約があるものの、フェリーの近くで不審な行動をしている者が映っていれば、犯人逮捕の手掛かりになる、とプライズワーラは力説。カーリンは、FBIのチームと、極秘の映像を検証することに。

 4日前の生きているクレアの姿を見て、よりいっそう懐かしい気持ちになるカーリン。しかし、何かに怯えているクレアの姿は、死の危険が迫っていることを意味していました。やがて、カーリンはFBIの映像に疑問を抱きます。これは過去の映像ではなく、今起こっている出来事にしか思えないと。その映像のトリックとは一体? そしてクレアとカーリンの関係とは? デジャヴの謎が解き明かされた時、カーリンは命がけの賭けに出るのです。

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