ウィルコムは4月12日と13日の2日間、東京国際フォーラムで「WILLCOM FORUM&EXPO 2007」を開催している。本イベントでは、「PHSアドバンテージ」「プロダクトラインナップ」「PHSアドバンス」「ビジネスケース」「ビジネスソリューション」「マシンコミュニケーション」の6シーンに分けて“今、なぜPHSなのか?”を紹介。中でも、多数展示されていたSIM STYLEコンセプトモデルに注目が集まっていた。
先にも述べたように、展示された端末はすべてコンセプトモデル。「ウィルコムのSIMは多分野にわたって使えること、大きな可能性を秘めていることを見せたかった」(説明員)との目的で展示しており、製品化に向けた動きは今のところない。
なお、ルータ3つ(W-SIM×4:box、W-SIM×∞:conect、W-SIM×4:bit)とあんしんタップ、TVめ~る、くまふぉんは動作モデルとなっていたが、「実現できるものもあるということを見せるためで、安全性の検証などを行っていない」(説明員)ことから、実際に触ることはできなかった。
すべてのコンセプトモデルはウィルコムが作っており、会場にはシャープ製スマートフォン「W-ZERO3」の進化形ともいえる「W-ZERO3 future edition」も登場した。「ユーザーの皆さんに、SIMにはこんな使い方ができるという可能性を知ってもらう。これがイベントの大きな目的ですが、メーカーに対して“こんなことを一緒にやりませんか”という提案の意味合いも強く、“これができるのならこんなことはできないだろうか”という意見が出てくることを期待している」(説明員)
製品化に向けた動きはないものの、「W-ZERO3 future editionはラグジュアリーな、持っているだけでステータスになる端末。限定モデルでやってみると面白いかもしれない」(説明員)とウィルコムの意欲は十分だ。熱意あるメーカーからのアプローチがあれば、今回展示されたコンセプトモデルをベースにした端末が製品化される可能性もあるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.