むりやりクルマで使うと──「P903iTV」「P903iTV」の“ここ”が知りたい(2)

» 2007年04月19日 18時06分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 サイズにやや“うーん”なところがあるという声も聞こえるパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P903iTV」だが、受信感度や連続視聴時間、録画機能など、ワンセグ周りの性能は2007年春モデルの中でトップクラスの実力を持つ。

 そのほか、映像・音声を外部出力できるのも“遊べる”機能の1つだ。前回、オプションの「平型AV出力ケーブルP01」(AAP59153/ドコモショップで786円ほど)を用いてAV入力端子付きの大型テレビに出力したが、今回はクルマの中でどう使えるか試してみよう。

photophoto パナソニック モバイル製のワンセグ端末「P903iTV」。カラーはシルバー、ブルー、レッドの3色を用意する

質問:外部接続で何ができる?

photo AV出力端子は本体左側に搭載。平型イヤフォン端子から黄/白/赤色のRCA端子に変換する、オプションの「平型AV出力ケーブルP01」。ドコモショップなどで780円ほどで購入できる

 用意したのは平型AV出力ケーブルP01のほか、ホルダー付きミニ三脚(ケンコー「ケータイ&デジカメスタンド KSTシリーズ」。1000円ほど)、コンポジット(RCA)延長ケーブル(5メートル/2000円ほど)、シガーライターソケット型USB電源アダプタ(1000円ほど)、USB充電ケーブル(1000円ほど)の4つ。

 本体と平型AV出力ケーブルを経由して、カーナビのAV入力へ接続。コンポジット延長ケーブルは、前方のダッシュボード付近まで線を延ばすために用いている(自車はAV入力ユニットが後部トランク内にある)。


photophoto 平型AV出力ケーブルP01(長さ 約1.5メートル)を、本体のイヤフォン兼AV出力端子と外部映像機器のAV入力に接続するだけで準備完了。チャンネル切り替えはP903iTV本体で行うので、入力端子がトランクなど後方にある場合はRCA延長ケーブルを用いて前方に持ってくる

 ワンセグの外部出力は、本体の“AV出力”設定を有効にするだけ。カーナビの映像入力を“VTR(外部)”などにすると映像が表示される。ちなみに使用したのは、パイオニア「AVIC-D9500」(1999年発売)の7インチワイドディスプレイとテレビチューナーユニット(ハイダウェイユニット)にカーナビ本体「AVIC-H07」(2001年発売)を組み合わせたもの。もちろんそれ以外のカーナビ・カーテレビでもコンポジット入力が可能であれば応用できると思われる。

photophoto  

 とりあえず映像は、本体のディスプレイの映りと比べるとむりやり拡大されたような、のっぺり気味の絵となる。クルマ側の映像機器の差も多少あるだろうが、過度な期待はしないほうがよいと思う。

 ただし、カーナビ搭載アナログテレビの使い勝手と比べると別。東京・23区外れ付近という条件下で、映像・音声の破綻なく視聴できる確率が大きく向上したのはなかなかのメリットと感じる。チャンネル操作は本体のダイヤルキーないしサイドキーで行える。一方、データ放送や字幕は外部機器へは出力されず、本体のディスプレイに表示される。また、音量調整は外部機器側で行うというスタイルになる。

photophoto 本体のディスプレイで見るワンセグ映像と比べると“のっぺり”気味な映像となるが、アナログカーテレビ使用時の不安定な受信状況による不満はかなり改善された(気がする)

 ちなみに本機のAV出力は、カメラのムービー機能で撮影した動画や、自作動画などの出力も可能。残念ながら本体に録画した番組や著作権保護が施されたダウンロード動画などは出力できなかった。

photophoto ホルダー付きミニ三脚で端末を固定し、ドリンクホルダーに差してみた。ちなみに無理に外部出力せずとも、このように助手席用テレビとして使うのも悪くない(右)
photophoto メインディスプレイ風に設置してみた。こうするのであれば、願わくば……本体に外部入力とGPS+電子コンパス機能がほしい(左)。充電はシガーライターソケットから(右)
photophotophoto 今回、意外に活躍したのがこのホルダー付きミニ三脚。幅調節式のクリップ(約37〜52ミリ)と90度ごとに止まる回転機構を備える。カメラ・動画撮影用途のほか、机上のワンセグ視聴用としても便利に使える。一般的な三脚穴で固定する仕様なので取り外してそのほかの何かにも応用できる

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