作品名 | かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート(龍虎門) |
監督 | ウィルソン・イップ |
制作年・製作国 | 2006年香港 |
今回ご紹介するのは、香港の人気漫画を『龍虎門』を映画化した『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』。ユニークなキャラクターと、迫力のワイヤーアクションが爽快な作品です。武道家たちが身につけた必殺技のように、携帯電話の使い方も個性的。
親と生き別れ、行き場をなくした子供たちが流れ着く場所『龍虎門』(ドラゴン・タイガー・ゲート)。子供たちは体を鍛え、武術を磨くことによって、心もたくましく育っていました。この道場で生まれ育ったドラゴン(ドニー・イェン)とタイガー(ニコラス・ツェー)の兄弟。タイガーがいじめられることがあれば、必ず兄のドラゴンが助けにくる、仲のよさでした。しかしある時、二人は離れ離れになってしまいました。タイガーは『龍虎門』で修行を続け、ドラゴンの行方はわからないまま……。
成長したタイガーは、仲間たちと出かけた料理店で、タチの悪い取り立てをしているチンピラを目撃します。「武術は正義を守るためにある」という教えを守り、チンピラを倒すタイガー。しかし、そのチンピラは一帯を牛耳るマフィア“江湖”のメンバーで、たちまち大勢の敵に取り囲まれてしまいます。それでも、ひるむことなく、敵を蹴り倒していくタイガー。敵の中に1人だけ、スバ抜けて強い男がいることに気付きますが、何とかピンチを切り抜けて、道場へ戻ることができました。
その後、タイガーは再び“江湖”のチンピラたちに襲われます。必死に立ち向かいますが、人数の差は歴然。そんな時、一人の男がタイガーに加勢します。それが、ヌンチャクの達人ターボ(ショーン・ユー)でした。また、ギリギリのところで助けられたタイガー。
ターボは、『龍虎門』の噂を聞きつけ、腕試しに来たというのです。タイガーに連れられ、道場にやってきたターボでしたが、師匠にはまだ未熟だと帰されてしまいました。それでも諦めずに、門の前でヌンチャクの特訓をするターボ。練習のBGMは、携帯電話をプレイヤーにして流す呑気さでした。
ある日タイガーは、以前声をかけられた少女・シャオリン(ドン・ジェ)と再会します。このシャオリンこそ、“江湖”のボス・マーの娘だったのです。
「携帯電話を貸して」
マフィアとつながりがあるとは思えない天真爛漫なシャオリン。タイガーの携帯電話を手に取り、自分の番号を鳴らします。
「私の携帯番号よ。電話してね」
こうして、敵のはずの“江湖”のシャオリンと携帯番号の交換をしたタイガー。実は、心に引っかかっていることがあったのです。“江湖”と戦った時に最も手強かった男こそ、兄ドラゴンではないか……と。
「手伝ってくれるんじゃ?」
兄ドラゴンと“江湖”の関係をシャオリンに尋ねたいという気持ちもあったのですが
「いいよ。でも今はダメ。電話してね」
とシャオリンは、タイガーの前から立ち去ってしまいました。ドラゴンとタイガーが再び対決する時はやって来るのか? 『龍虎門』の看板を賭けた戦いの行方は? ドラゴンの運命を変える、携帯電話のシーンにも注目です。
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