同じ東芝製で、ワイドVGA(800×480ピクセル)表示対応の3インチディスプレイにワンセグ、FeliCa(S!FeliCa)、スライドボディ。そしてカメラは320万画素AF付きとくれば、今回試すソフトバンクモバイルの「911T」とauの「W52T」(カメラレビュー参照)は兄弟機と考えるのが普通だ。
ボディは911Tの方がかなり薄い(厚さ17.9ミリ)のだが、それでもカメラ性能は同じなのだろうと思っていた。しかし、撮ってみると微妙に写りが違うのだった。
カメラのスペック仕様は基本的にはW52Tと同じ。冒頭で書いたように、スライドボディに3インチのワイドVGAディスプレイ。カメラは320万画素のCMOSセンサーでAF付きとなる。
そのため、写りも同じようなものかと考えてしまう。しかし、傾向はほぼ同じなのだが微妙に違う。その辺がまず面白い。加えて、撮影機能も操作系もやや違うのだ。
では、早速作例を見ていこう。
W52Tの作例は3月に掲載したレビューで使ったもの。両者では撮影した季節(といっても1カ月くらい)の違いや天候・時刻の違いがあるので一概には比べられない点には注意したい。なお、環境が違ってもある程度は安定した写真を残してくれる普通のデジカメとは違い、ケータイのカメラはまだまだちょっとした環境の違いで写りが大きく変わってしまう傾向がある。
というわけで、今回は天気がよかったせいもあるのだが……911Tの方がよく写っていませんか?
もう1つ、極端に差が出た例がこちら。
確かに撮影条件は違うが、これほど青空の写りが違うとは思わなかった。これにはちょっとびっくりだ。微妙な環境の差が写りに大きな違いを生むのかな。総合的に見比べると、この2枚ほどの写りの差はないのだけど。
これは時刻や日の当たり方が違うため、ホワイトバランスがちょっと違うくらい。傾向としては似た写りとなっている。
照明条件をそろえやすい室内で撮っても、やはり似た傾向を示す。
白熱灯下で撮影すると赤色が飽和し、色がずれてしまういう点は同じ。ちなみに“手ブレ軽減”機能をオンにすると少し感度が上がり、その分ノイズが増える。
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