写真で解説する「W54T」(機能編)

» 2007年05月23日 06時54分 公開
[房野麻子,ITmedia]

 東芝製の「W54T」は、“ほぼ全部入り”の2007年春モデル「W52T」の後継機に位置付けられる端末。新たに、GPS衛星から直接位置情報を取得でき、圏外でも利用可能になったGPS機能やFeliCaのアドホック通信機能を利用してメッセージなどのやりとりができる「Touch Message」といったauの新サービスに対応するが、基本スペックはW52Tを継承している。

photophoto 東芝製のハイエンド端末「W54T」。ブラッシュドメタル、ブラックローズ、マラカイトグリーンの3色を用意する

 W52Tで好評だったワンセグやデジタルラジオ、1Gバイト内蔵メモリ、「Qosmio」や「REGZA」シリーズで培った映像技術を採用した3インチのワイドVGAディスプレイを引き続き搭載。新たにワンセグの外部AV出力に対応し、AV出力ケーブルを経由して自宅のテレビやカーテレビなどのコンポジット入力付きのAV機器へ、ワンセグの映像を出力できる機能を備えた。AV出力は撮影したムービーや写真、PCドキュメントデータなども可能。高性能のグラフィックエンジン「T5GP」によりなめらかな映像を実現する。

photophoto 映像は、青い空や木々の緑、人の肌野色など、記憶の中で思い起こす「記憶色」に基づいた映像チューニングが施される。W52Tも同技術を採用していたが「チューニングに力を入れ、さらにクリアスクリーンの採用で液晶本来の持ち味を引き出せるようになった」(説明員)と、映像の美しさには自信を見せていた(左)。ちなみにワンセグの起動時には「Qosmio」と「REGZA」のロゴが表示される(右)
photophoto 同梱のAV出力ケーブルと自宅のテレビなどコンポジット入力端子付きのAV機器と接続して[発話]キーを押すと、ワンセグや撮影した動画の映像をAV機器に表示できる。ワンセグの映像は大画面の外部機器で見るとやや荒くなるが、VGAムービーの美しさには感心させられる。ちなみにAV出力ケーブル非接続時は、[発話]キーでワンセグ画面の縦/横表示が切り替えられる。今回は30fps動画がきちんと30フレームで再生されるのだろうか。こちらは今後じっくり検証する予定
photophoto W52Tから継承してワイドVGA(480×800ピクセル)の3インチディスプレイを搭載。PC向けサイトやGPSナビの地図の広範囲を表示できるメリットがある。なお、W52Tでは縦表示のみに対応していたPCサイトビューアーは、横表示にも対応するようになった

 カメラは有効324万画素CMOS、35ミリフィルム換算で28ミリの広角レンズを搭載する。ワイドアングルで撮影でき、被写体との距離を取りにくい屋内や自分撮りなどにも威力を発揮する。手ブレ軽減機能やAFは引き続き搭載する。

photo 画素数こそはW52Tと変わらないが「撮像素子を変更したので、画質や色の再現力が上がっている」(説明員)とのことだ。また広角レンズにより、集合写真や被写体との距離が近い室内撮影なども扱いやすくなりそうだ

 東芝製端末ではおなじみのBluetoothも搭載。ワンセグやデジタルラジオ、LISMOなどの音声、写真やスケジュール、アドレス帳、プロフィール、タスクリストなどデータフォルダ内のデータをPCなどのBluetooth対応機器とやりとりできる。もちろん、ハンズフリー通話やダイヤルアップ接続などにも対応する。

photophoto 高精細液晶の美しさが分かる壁紙などもプリインストール。ディスプレイの解像度より大きい、巨大サイズの待受画像を利用して自動でズームしたり、上下左右に動く仕掛けの待受機能などを搭載する(左)。日本語入力システムはおなじみの「Mobile Rupo」。従来機と同じく、予測変換や左右ソフトキーで「かな入力→アルファベット/カナ、数字への変換」などが行える
photophoto メニュー表示は3列×4行表示とリスト表示の2パターンを用意する
photophoto ソフトバンクモバイル向け“くーまん”だが、au向け端末は“トウシバ犬”。オール“トウシバ犬”仕様にできるEZケータイアレンジデータもプリインストールされている

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