メタリックな外観に“変身”したAQUOSケータイ第3弾「912SH」は、サイクロイドスタイルのボディに、3インチのワイドVGA(480×800ピクセル)表示対応モバイルASV液晶を搭載した、ソフトバンクモバイルのフラッグシップモデルにふさわしいハイエンド端末だ。
下り最大3.6Mbpsでの高速通信が可能な「3Gハイスピード」(HSDPA)をサポートしており、対応エリア内ではWebブラウズやコンテンツのダウンロードなどが快適に行えるほか、ワンセグ、FeliCaといった主要な機能も標準装備している
カラーはホワイトシルバー、メタルシルバー、メタルブラック、メタルブルー、メタルピンク、メタルレッドの6色展開。ホワイトシルバーはディスプレイユニット部分が、それ以外の5色は背面全体がすべて鏡面のようなメタリック仕上げとなっている。なお本機は“AQUOSケータイ”ではあるものの、“fanfun”や“FULLFACE”のような、型番に含まれる愛称とは位置づけが異なるようだ。
外形寸法は約50(幅)×108(高さ)×23(厚さ)ミリとなっており、AQUOSケータイ 2nd Model「911SH」より高さが約2ミリ、厚さが約1ミリ大きくなっているものの、それほどサイズの違いは感じない。背面中央には0.8インチの有機ELサブディスプレイとLEDを装備している。ダイヤルキーはフレームレスタイプに変更され、1つ1つのキーが大きくなっており、押しやすい。
また911SHでは2MピクセルのCMOSだったカメラユニットは3.2MピクセルのCCDタイプに変更されているのもポイント。マクロ切り替えスイッチの付いたパンフォーカスタイプではなくAF付きで、スペック重視のユーザーにも満足できる仕様だ。動画を撮影するような感覚でカメラを横にパンさせてパノラマ写真が撮影できる機能も搭載しており、「ぐるりと回せば360度のパノラマも撮影できる」(説明員)という。スピーカーはモノラルからステレオに変わった。
特筆すべきは、サイクロイド機構を採用した端末ならではの、縦横自在のユーザーインタフェースを採用した点だ。シャープのドコモ向け端末「SH903iTV」や、“ヨコモーション”をウリにしている富士通のドコモ端末「F904i」などではすでに実現されている仕様ではあるものの、912SHでもサイクロイド操作に合わせて利用中の画面が瞬時に切り替わるようになった。切り替えの動作も比較的速くストレスは少ない。
911SHでは、例えば画面を横にしてワンセグを視聴し、終話キーなどでワンセグアプリを終了すると、縦位置の待受画面に戻っていたが、912SHなら横位置の待受画面が表示される。メニューも画面が縦なら縦用の、横なら横用の表示に切り替わるため、ワンセグ終了後にいちいちディスプレイを元に戻す必要がない。Yahoo!ケータイのメニューやメール画面、PCサイトブラウザなども、画面の回転に合わせて表示が自動的に切り替わる。
またディスプレイを横にしてメール画面を表示すると、メールフォルダ、差出人、タイトル+日付+本文という3ペイン表示が可能なのもおもしろい。ワンセグとメール、あるいはワンセグとブラウザの同時表示にも対応した。
ワンセグの連続視聴時間は5時間20分で、911SHの5時間から若干伸びている。これはバッテリー容量が960mAhから1000mAhに増えたことや、省電力化をさらに進めたことなどが影響している。
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