HTC製のスマートフォン「X02HT」は、「Windows Mobile 6 Standard Edition」を搭載したHSDPA(下り最大1.8Mbps)端末だ。同じWindows Mobile 6搭載機の東芝製「X01T」が採用する「Windows Mobile 6 Professional Edition」は、PDA的なタッチパネルや高解像度ディスプレイと組み合わせることで、よりPCライクな使い勝手を提供する。一方、X02HTに搭載された“Standard Edition”は、携帯電話のような限られたハード構成やユーザーインタフェースでも軽快・快適に動作するプラットフォームで、前バージョンでは「Windows Mobile 5 for Smartphone」と呼ばれていたもの。携帯電話向けのWindows Mobileが日本に登場するのは、X02HTが初だ。
X02HTの外観は、「BlackBerry」やノキア製の「E61」に近く、ストレートボディに横長のディスプレイとQWERTYキーボードを配置。タッチパネルは内蔵しておらず、操作は十字キーとソフトキー、QWERTYキーなどで行う。普通の音声端末に近い操作感で、片手でもほとんどの操作が行えるのが特徴だ。
HTC製端末には現行モデルの「X01HT」があるが、こちらはよりPCライクなインタフェースの「Windows Mobile 5.0 software for Pocket PC Phone Edition」を搭載する。発表会場の説明員によると、「X02HTは、Windows Mobile搭載機の中でもより“携帯電話的”な使い勝手になる。PDAタイプのX01HTやX01Tとは微妙に異なる位置付けの製品で、より広い層へのアプローチを目指す」という。
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