写真で解説する「F904i」の進化点(1/2 ページ)

» 2007年05月30日 20時06分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 “ヨコモーション携帯”の集大成ともいえるのが、富士通の「F904i」。ディスプレイを90度傾けると、3.1インチの横ワイド画面(240×432ピクセル)でワンセグやビデオクリップなどのコンテンツを楽しめる。ワンセグの録画に対応しないのは残念だが、そのほかの面ではさまざまな機能の向上が見られる。

 富士通端末で初搭載となるワイド画面の液晶はどんなシーンで生きるのか、また、大画面を生かしたどんな機能が搭載されたのか。富士通開発陣に聞いた進化点を写真で解説しよう。

Photo ボディカラーはブランシェ、シャンパーニュ、ボルドー、ノアールの4色

Photo ダイヤルキーのバックライトはブルー(左)。端末背面下部のボディは、サブディスプレイのウィンドウをフラットな面にとけ込ませるため、透明な樹脂と色のついた樹脂を1度に金型に流し込む2色成形で仕上げた。透明な樹脂を上からコーティングしたようなイメージ。ブランシェとシャンパーニュのボディにはガラス繊維が含まれ、キラキラと光る感じを表現している(右)

Photo 画面の明るさは5段階から選べる。ディスプレイ上部に調光センサーを備え、オートに設定すると環境光に合わせた明るさに自動調整する(左)。製品にはマイク付きリモコンが付属する(右)
Photo 「F903i」「F903iX HIGH-SPEED」はステレオスピーカーがディスプレイ上部の両サイドについていたため、横画面にするとスピーカーホールの位置が上下になっていた(左)。F903iはステレオスピーカーをダイヤルキー側ボディのヒンジ部付近に実装したため、ディスプレイを横無機にしても影響を受けない

せっかくの大画面だから、カメラ機能も強化

 ワンセグ機能の陰に隠れがちだが、F904iではカメラ機能も強化されている。富士通の半導体部門がデジタルカメラ向けに開発した画像処理エンジン「Milbeaut」を携帯電話向けに最適化した「Milbeaut Mobile」の最新バージョンを搭載し、高精細な写真を撮影できるようになった。

 富士通の説明員によれば「Milbeaut Mobileを搭載した携帯電話はほかにもあるが、最新版の『コードネームMC-3』を搭載したのはF904iが初」だという。

 この画像処理エンジンは、撮影時にファインダーに映る画像を“見た目に近い絵”として表示するのに加え、「フィルタリング技術やカラー技術の精度が向上している」(富士通説明員)ことから、得られる静止画の画質も向上するという。

Photo F904iに搭載された画像処理LSI「Milbeaut Mobile」の評価ボード(左)。撮影時にファインダーに映る画像をF903iX HIGH-SPEEDと比べると、F904iのほうが明るく高精細だった(この画像は撮影角度の関係上、F903iX HIGH-SPEEDのほうが実際より暗めに映っているが、F904iのほうが明るくきれいに映っているのは確かだ)

大画面が生きる、こんな機能

 F903iのワイドQVGAディスプレイは、ワンセグやビデオクリップ(10Mバイトiモーション)、フルブラウザをワイド画面で利用できるのはもとより、それ以外の機能を利用する際の利便性も向上している。

Photo ビデオクリップ視聴時。3種のサイズで視聴でき、[#]キーで切り替えられる

Photo ワンセグ視聴時。フル画面での再生時には日時やバッテリーアイコン、電波強度アイコンなどを表示させることも可能。切り替えは左下ソフトキー(テレビ電話キー)で行う

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