大日本人「なるほど、わかりました」Mobile&Movie 第263回

» 2007年06月15日 15時48分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名大日本人
監督松本人志
制作年・製作国2007年日本作品


 今回、ご紹介する作品は、松本人志の初監督作品として話題の『大日本人』。カンヌ映画祭にも出品され、海外からも注目を集めました。松本人志演じる主人公の大佐藤は、携帯電話で仕事の連絡を受け、全国各地を駆け回ります。以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は注意して下さい。

 大佐藤(松本人志)は、6代目“大日本人”として、日本の各地に現れる獣(じゅう)を倒す使命を担っていました。祖父の4代目の時代は“大日本人”がヒーローとしてもてはやされ、豪勢な生活をしていましたが、今はひっそりと暮らす毎日。体に高圧電流を流し、巨大化した上で獣と戦うのが大佐藤の仕事ですが、獣が現れない時は一市民として静かに待機していました。

 大佐藤は政府からの出動要請以外の仕事は、マネージャーの小堀(UA)に一任していました。マネージャーが“大日本人”のスポンサーから請け負う内容は、難しいことばかり。とまどいながらも、マネージャーの要求を受けるしかない大佐藤。

 そんな大佐藤にインタビューの申込みがあり、取材クルーが密着することに。そこで“大日本人”の日常が少しずつ明らかになっていきます。結婚しているものの、妻とは別居中で、娘とは月に1回だけ会っていることや、大佐藤が巨大化するために電流を流す電変所が、関東以外に青森県や愛知県にあることなどなど。

 インタビュアーがより詳しく話を聞こうとしていると、大佐藤の携帯電話が鳴り出します。

 「はい」

 電話を取った瞬間に

 「カメラを止めてもらっていいですか?」

 と尋ねる大佐藤。とうとう獣が現れ、出動しなければならなくなったよう。

 「なるほど、わかりました」

 大佐藤は携帯電話に頷き、切ります。インタビュアーには

 「今から行かないといけないので……」

 と説明し、変電所へ向かうのでした。

 そこで巨大化して“大日本人”となって向かう先は秋葉原。“締ルノ獣”(海原はるか)がビルをなぎ倒し、大暴れしているのです。獣との戦いは、生き物と生き物が戦って、弱い方が死んでいくという生きざまを見せていると語っていた大佐藤。“締ルノ獣”との激闘を終え、一息つく間もなく、“大日本人”は次々と獣と対決していきました。

 やがて、正体不明の凶暴な獣と戦う日がやって来ます。体は“大日本人”よりも大きく、攻撃力も圧倒的。初めてのピンチを迎える“大日本人”。一体どんな結末を迎えるのでしょうか。

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