5分で分かる、先週のモバイル事情6月9日〜6月15日

» 2007年06月18日 06時04分 公開
[園部修,ITmedia]

ウィルコムが割賦販売サービス「W-VALUE SELECT」を開始

 ウィルコムは6月14日、端末の割賦販売サービス「W-VALUE SELECT」を7月から開始すると発表した(6月14日の記事参照)。W-VALUE SELECTでは、端末代金を24回払いで支払う代わりに、24カ月間月々の利用料金から一定額を割り引くほか、月額料無料で24カ月間水没や全損にも対応するサポートサービスを提供する。

 このサービスが利用できるのは、端末の利用期間が10カ月以上で、かつW-VALUE SELECT販売価格で端末の機種変更をするユーザー。対象機種は「Advanced/W-ZERO3[es]」「WX320T」「WX320K」の3機種。対象機種の拡大や新規契約時、SIM STYLEジャケット単体購入時のW-VALUE SELECT適用も今後検討するという。

 同社社長の喜久川政樹氏は、6月7日のシャープ製スマートフォンAdvanced/W-ZERO3[es]発表会で、「機種変更時の端末割賦販売を検討している」と発言していた(6月7日の記事参照)

2.5GHz帯でのWiMAX事業に依然意欲を見せるKDDI

 KDDIの小野寺正社長兼会長は6月13日、総務省が発表した2.5GHz帯周波数の割り当て案(5月15日の記事参照)に対する考えを述べた。

 総務省では2.5GHz帯を「3G移動通信事業者や、3G移動通信事業者が3分の1以上の議決権を保有するグループ会社以外のものに割り当てる」という方針を発表しており、KDDIなど既存の携帯電話事業者が単独参入できる可能性はかなり低くなっている。

 小野寺氏は「KDDI単独で事業を展開したいと考え、その方向で準備を進めていただけに残念」とコメント。総務省へのパブリックコメントを通し、同社の考えを伝えるという。KDDIはまだ単独参入の望みは捨てていないが、出資比率3分の1以下での参入も検討している模様だ。小野寺氏は「合弁会社を設立し、なおかつKDDIが主導権を持ってWiMAXを運用できる形を考えていきたい」とも発言している(6月13日の記事参照)

 また同社は6月14日、ビジネスユーザー向けのポータルサイト「Business EZ」を6月18日から開設すると発表した。Business EZでは、乗換案内や時刻表のようなコンテンツのリンク集のほか、日経BP提供のビジネスニュースを定期的に配信するなど、ビジネスに役立つ情報を提供。スケジュール管理や業務報告などができる機能やグループウェア機能も用意する。利用料は無料。

ソフトバンク、スーパーボーナス契約数が500万件突破

 5月の月間純増数で首位に躍り出たソフトバンクモバイル(6月7日の記事参照)は6月13日、「新スーパーボーナス」および「スーパーボーナス」の契約数が6月12日に500万件を突破したと発表した(6月13日の記事参照)

 新スーパーボーナスとスーパーボーナス(現在提供しているのは新スーパーボーナスのみ)は、新規契約時や機種変更時に、割賦販売で端末を購入できる制度。2006年9月にスーパーボーナスを正式導入して以来(2006年9月の記事参照)、約9カ月強での達成となった。

 よく6月14日には、8月1日から「ソフトバンク呼び出し音」サービスを提供開始することも明らかにしている(6月14日の記事参照)。このサービスは、ソフトバンク携帯あてに電話をかけると、通常の呼び出し音の前に「プププッ、プププッ、プププッ」という呼び出し音が約2秒間鳴るというもの。「Yahoo!BB」のBBフォンで提供している、BBフォン同士だと「プププッ、プププッ」という呼び出し音が鳴るサービスと同様のものとなる。利用時の申し込みは不要で、地域によっては7月から順次サービスが開始され、8月1日から全国で展開する。

イー・モバイル、新規エリアで月額料金無料キャンペーン

 イー・モバイルは、2007年7月から8月に新規開業するエリアで、対象エリアの契約ユーザー向けに、期間中の月額料金を無料にする新規エリア開業キャンペーンを実施すると発表した(6月13日の記事参照)

 7月1日に開業を予定する札幌市、仙台市、北九州市、福岡市がある3道県内、および8月1日に開業を予定するエリア内にあるイー・モバイル取り扱い店で契約したユーザー全員に対し、実施期間中の月額料金(および請求書発行サービスの金額も含む)を無料(契約日から終了日まで1カ月に満たない場合は日割り計算)とする。実施期間は7月1日開業エリア向けが6月15日から8月31日、8月1日開業エリア向けが7月15日から9月30日(予定)。

 8月1日開業エリアの詳細は、順次同社のサービスエリアマップで告知していく。

WiBreeフォーラムとBluetooth SIGが統合

 Bluetooth推進を目指す業界団体Bluetooth Special Interest Group(Bluetooth SIG)とフィンランドNokiaは6月12日、短距離無線技術「Wibree」の標準化団体Wibreeフォーラムと、Bluetooth SIGの統合を発表した(6月13日の記事参照)

 Wibreeは、Bluetooth同様の短距離通信を行う技術だが、大幅な省電力と小型化が可能なため、時計やセンサーなどでの利用も見込まれている。 NokiaはWibreeフォーラムを設立してWibree技術の標準化や互換性の実現を進めてきたが、Bluetoothの認知度の高さやBluetooth SIGの会員企業数の多さ、開発プログラムの実績などがWibree普及の推進につながるとして、Bluetooth SIGとの統合に至った。この統合により、Wibree技術はBluetooth技術標準の一部となる。

韓国で上り最大1.45MbpsのHSUPA試験サービスがスタート

 韓KTFは6月14日、HSUPAネットワークの接続試験に成功したと発表した(6月15日の記事参照)。ネットワークが構築されたのは、ソウル・釜山・大田・光州・大邱といった韓国の主要都市。このエリアで専用のUSBモデムをPCに接続し、上り最大1.45MbpsのHSUPA通信が利用可能になった。ただし、USBモデムはまだ試験機で、商用サービスの開始は2007年10月からの予定。

 2008年第1四半期には専用端末が登場し、首都圏および広域市で上り速度を5.76Mbpsに高速化。また2008年第2四半期には、郡部へとカバレッジを広げ、全国サービスを目指すという。

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