イー・アクセスとソフトバンクは6月21日、“2.5GHz帯でWiMAX”を実現するための検討を共同で進めることを明らかにした。今秋の事業化および免許取得に向けて共同で「Feasibility Study」(実行可能性、採算性、企業化調査)の検討を行っていくとともに、各キャリアに参加を呼びかける。
両社は今後、
などのテーマに共同で取り組むとしている。
総務省の2.5GHz帯割り当て方針案では既存3Gキャリアの参入は難しく、ウィルコムとアッカ・ネットワークスが有利といわれている(5月15日の記事参照)。こうした中、両社は共同で免許取得を目指すとし、将来的には事業会社の設立やモバイルWiMAXの事業化についても共同で検討を進める可能性があるという。千本倖生会長は、「他キャリアにも参加を呼びかけたい」としており、既存キャリアと組んででも2.5GHz帯を使ったWiMAXに参入できるよう検討を進める模様だ。
通信キャリア各社は、総務省の2.5GHz帯割り当て方針案について対応策を検討し始めており、KDDIの小野寺氏も具体策は明かさなかったものの、出資比率が3分の1以下”という条件下での参入をにおわせる発言をしている(6月13日の記事参照)。また参入の可能性が高いアッカ・ネットワークスは、WiMAXを使った無線ブロードバンドサービスの提供を目指す子会社「アッカ・ワイヤレス」を設立している(6月21日の記事参照)。なおソフトバンクは今回の施策について、「他事業社との連携も含めてさまざまな戦略を検討しており、今回の取り組みもその一環」(広報)としている。
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