PRADAブランドの名を冠した“The PRADA Phone by LG”「KE850」、ワールドワイドの出荷台数が1000万台を突破した「チョコレートフォン」、ステンレスボディの「Shine」──。これらの人気端末を開発したのが、韓国のLG電子だ。
そのLG電子が、日本向けの3機種目の端末として投入するのが「SIMPURE L2」。日本在住のフランス人デザイナー、グエナエル・ニコラ氏を起用したデザイナーズケータイだ。
東京ミッドタウンで開催されたSIMPURE L2の発表会では、LG電子ジャパンの李揆弘代表取締役、NTTドコモ プロダクト部長の永田清人氏、デザイナーのグエナエル・ニコラ氏が、それぞれの立場からSIMPURE L2に込めた思いを話した。
SIMPURE L2の大きな特徴は、直線的ながら少し中央がくびれた側面のライン。持ちやすさを考えてなめらかな曲線を加えたもので、“Curve & Square”デザインと名付けられている。ニコラ氏は、最初に厚紙の外枠にスポンジをはめ込んだ四角いコンセプトモデルを作成し、持ったときに真ん中がへこむのを見て、これをデザインのキーポイントにしたという。
携帯電話にはさまざまなテクノロジーが詰め込まれ、ハイスペック化が進んでいるが、「テクノロジーだけを見せると、感性が弱くなる」とニコラ氏。SIMPURE L2は「ぱっと見て、人とコネクトできるきれいなものを作りたかった」と話す。手にしたとき、人にリンクする優しい形を持ち、長く持っていても飽きないデザインを目指したという。
「見た目が美しいだけでなく、思わず触れてみたくなるデザイン」──LG電子ジャパンの李氏はSIMPURE L2のデザインを、こう表現する。海外で数々のヒット端末を生み、2010年にはグローバルシェアでトップ3に入ることを目指すLG電子は、技術面の研究開発だけでなく、デザインにも注力しているという。「人の心をつかみ、感性に訴える携帯を作ることが重要」(李氏)。世界の5カ所にデザインの研究所を置き、ワールドワイドで通用する携帯作りを目指している。
LGが追求するデザインは、携帯電話の付加価値を高めることだといい、こうしたコンセプトの元に開発された携帯電話が、海外でさまざまなデザイン関連の賞を受賞しているという。「日本でも“プラダケータイ”のように、人の心に響く端末をリリースしたい」(李氏)
ドコモの永田氏も、「(LG電子の)3機種目となるSIMPURE L2は非常に素晴らしいデザイン。(プラスエリア対応で)国内でも広いエリアをカバーしており、(GSM/W-CDMAのデュアルネットワーク対応で)ドコモユーザーは海外旅行が楽しくなる」とアピール。「LG電子はグローバル企業ということで、通信技術にも明るい。今後も一緒に素晴らしい製品を提供したい」と意気込んだ。
イベントには、小学館の女性誌「Oggi」のモデルとして活躍するヨンアさんも登場し、発表会に花を添えた。普段からカバンや靴など、ゴールドをアクセントにしたファッションが好みで、SIMPURE L2のノーブルゴールドがお気に入りだという。
韓国と日本を行ったり来たりすることが多いヨンアさんは、国際ローミング対応のSIMPURE L2を便利に使っている。毎日、友達や両親に電話をかけているといい、顔を見ながら話せるテレビ電話を利用できるのがうれしいと話す。「日本に来たばかりの頃は、寂しくて毎日泣いていましたが、テレビ電話があると、毎日(両親や友達と)一緒にいるみたい」(ヨンアさん)
イベントでは、会場のヨンアさんあてに父親からテレビ電話がかかるというサプライズも用意され、ヨンアさんはイベント会場の様子や、ニコラ氏とのツーショットをテレビ電話越しに見せていた。
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