7月に入り、各社2007年夏商戦向けモデルの動きがさらに活発化してきた。
今回のドコモ販売ランキングは、シャープ製の「SH903i」(2006年10月発売)が首位を獲得。以下、富士通製の「F904i」(前回5位)、シャープ製の「SH904i」(前回4位)、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P904i」(前回3位)、富士通製の「FOMAらくらくホンIII」(2006年9月発売)がランクインした。
904iシリーズはF904iが好調。前回5位から2位に大きく順位を上げ、シリーズトップを獲得。初の首位も見えてきた。このF904i以外にSH904iとP904iも、長期で人気を得るFOMAらくらくホンIIIの壁を越え、NEC製の「N904i」や三菱電機製の「D904i」もそれぞれ6位、8位にランクイン。今回、904iシリーズは全機種がTOP10入りを果たし、販売状況もそこそこ好調だといえる。
一方、6月22日に発売したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のワンセグ端末「SO903iTV」は今回もランクインできなかった。そればかりか不具合が判明したため販売を一時休止する事態になり、今後のTOP10入りも難しい状況になった。2007年1月に発表し、ようやく発売された端末だけに“待ち”だったというユーザーの落胆も大きく、踏んだり蹴ったりという様相だ。
さてドコモは7月4日、夏モデルの第2弾となる「704i」シリーズ8機種を発表した。そのうち4機種(F704i、SO704i、N704iμ、P704iμ)は7月中の発売を予定する。前モデルの703iシリーズは今回、「P703iμ」と「SH703i」がそれぞれ9位と10位で健闘するが、この発表により703iシリーズの値下げも予想される。夏商戦が本格化する中で、“買い”か“待ち”かを見極めるのもかなり悩ましいところである。
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