ワイヤレスジャパン初出展となったHTCのブースには、9月以降の発売を予定するSIMロックフリー端末の「HTC X7501」「HTC P3600」(7月18日の記事参照)と、ソフトバンクモバイルの2007年夏モデル「X02HT」の新機種を実機で用意。また、現行モデルのソフトバンク「X01HT」や、同じ仕様のNTTドコモ向け法人用端末「htc Z」を使ったタッチ&トライと、海外モデルの展示が行われた。
HTC X7501は、マグネットによる着脱式のQWERTYキーボードを備えるA6サイズのスマートフォンで、一方のP3600は、ハードウェアとしてのQWERTYキーボードを備えないシンプルなPDAタイプのスマートフォン。2機種とも国内では珍しいタイプのスマートフォンということもあり、非常に注目を集めていた。また、携帯キャリアからリリースされるのでなく、SIMロックフリーの状態でメーカーが直接発売する点でも、販路や価格について質問が集中していた。ちなみに、海外の同等モデルを円換算した価格は、X7501が約20万円、P3600が約8万円になるという。日本版の価格はこれより下回る予想だが、インセンティブがないSIMロック端末だけに、高額端末になることは間違いなさそうだ。
HTC X7501は、5インチのVGAタッチパネルを備えるWindows Mobile 6 Professional搭載のスマートフォン。HSDPA/W-CDMA、GSMに対応し、NTTドコモかソフトバンクのSIMカードを装着した利用を想定している。また、無線LAN(IEEE802.11g/b)とBluetooth 2.0もサポートする。ベースとなる海外モデルの「HTC Advantage X7500」は、GPSやHDD(8Gバイト)を搭載するが、HTC X7501での仕様はまだ未定だという。
HTC P3600は、2.8インチのタッチパネルを搭載するPDA型のスマートフォンで、OSはWindows Mobile 5日本語版を採用する。ボディには十字キーとソフトキー、発話/終話キーとサイドキーがあるが、ダイヤルキーやQWERTYキーは持たない。文字入力を含む主な操作はディスプレイをタップして行う。
サポートする通信方式はW-CDMAとGSMで、無線LANとBluetoothも利用可能。国内の携帯キャリアではNTTドコモとソフトバンクのSIMカードに対応する予定だ。GPSも搭載しており、ナビゲーション機能も利用できる。2Mピクセルのカメラを備え、外部メモリはminiSDを利用する。
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